-
トップ
>
-
手段
>
-
しゆだん
コロボツクルは
何れの仕方に
從つて火を得たるか。
直接の
手段にては
到底考ふ可からず。コロボツクルの
遺物中には石製の錐有り。
實に
著者の
如きは、
地震學が
今日以上に
進歩しなくとも、
震災の
殆んど
全部はこれを
免れ
得る
手段があると
考へてゐるものゝ
一人である。
勿論、
今日に
於ても
潜水器の
發明は
未だ
充分完全の
度には
進んで
居らぬから、
此手段とて
絶對的に
應用する
事の
出來ぬのは
言ふ
迄もない。
A ハガキ
文學は
好いね。ソラよく
雜誌社などで
原稿を
集める一
手段として、
諸名士に
往復葉書を
出したりするぢやないか。
きかねど
晦日に
月の
出る
世の
中十五夜の
闇もなくてやは
奧は
朦朧のいかなる
手段ありしか
新田が
畫策極めて
妙にしていさゝかの
融通もならず
示談を
さうして一
方には
全國に
此方針を
實行せしむる
爲に、
有らゆる
手段を
取つたのであるが、
幸にこのことは
國民に
歡迎されて
能く
徹底したのである。
どうにもならない事を、どうにかする爲には、
手段を選んでゐる
遑はない。選んでゐれば、
築土の下か、道ばたの土の上で、
饑死をするばかりである。
おつぎは
燒趾の
始末の
忙しい
間にも
時々卯平を
見た。
然し
卯平を
慰めるに一
錢の
蓄へもないおつぎは
猶且何の
方法も
手段も
見出し
得なかつたのである。
も
誘ひしか共少し外に用事も有し故三五郎ばかり先へ
遣はし置たり然れば是
得難き
時節なりと云ふに三人の者是を聞て大に
歡び何卒
能手段を以て三五郎を
午迄こんな
姑息手段で
斷えず
額を
冷やして
見たが、
一向はか/″\しい
驗もないので、
御米は
小六のために、わざ/\
起きて、
一所に
食事をする
根氣もなかつた。
掃守傍に
侍りて、
桃の
実の大なるを
啗ひつつ
三一弈の
手段を見る。漁父が
大魚を
携へ来るを
喜びて、
三二高杯に
盛りたる桃をあたへ、又
盃を給うて
三三三
献飲ましめ給ふ。
水も
白く
夜も
明く
成つた……お
浦の
行方も
知れ、
其の
在所も
分り、
草鞋や
松明で
探つた
処で、
所詮無駄だと
断念も
着く……
其に、
魔物の
手から
女房を
取返す
手段も
出来た。
「どの
位の
程度であつたか、それを
懺悔さしてやらう。」と
効ない
手段も
運らして
見た。
實に
非常の
手段ではあるが、
※日、
自動鐵車が
砂すべりの
谷に
陷落した
時、
君等を
救はんが
爲に
製作した
大輕氣球が、
今も
猶ほ
殘つて
居る。
自分の
樣な
弱い
男を
放り
出すには、もつと
穩當な
手段で
澤山でありさうなものだと
信じてゐたのである。
老若男女、
總て
力のあらん
限り
災害防止に
力むべきである。
火災の
防止を
眞先にし、
人命救助をそのつぎとすること。これ
即ち
人命財産の
損失を
最小にする
手段である。
物語るにぞ平兵衞は
聞終り是は喜八を助くる
手段も出來たりと云へば吉右衞門
夫は何故ぞと云ふ平兵衞は
膝を
進め喜八が
科なき次第を女房に
呑込せ
斯樣訴状に
認め喜八を
一念此處に
集まりては
今更に
紛らはすべき
手段もなく、
朝も
晝も
燭をとりても、はては
學校へ
行きても
書を
開らきても、
西行の
歌と
令孃の
姿と
入り
亂だれて
眼の
前を
離れぬに
手段を選ばないといふ事を
肯定しながらも、この「すれば」のかたをつける爲に、
當然、その後に來る可き「
盗人になるより外に
仕方がない」と云ふ事を、
積極的に肯定する丈の
與吉は
初め
野外の
惡戲に
用ゐた
手段を
以て
其の
火を
叩いて
消さうとし
又掻き
出さうとした。
乾燥した
落葉は
迅速に
火を
誘導して
彼の
横頬を
舐つて、
彼は
思はず
聲を
放つたのである。
法はいまだ
一個人の
食物に
干渉せざる
以上は、
警吏も
施すべき
手段なきを
如何せむ。
其他の
手段では、
到底今日や
明日に、
此島を
出發する
方法もありませんから、
止むを
得ず、
或時期までは、
吾等の
一行と
共に、
此絶島に
御滯在の
外はありません。
「
敲いても
駄目だ。
獨りで
開けて
入れ」と
云ふ
聲が
聞えた
丈であつた。
彼は
何うしたら
此門の
閂を
開ける
事が
出來るかを
考へた。さうして
其手段と
方法を
明らかに
頭の
中で
拵えた。
晒さんより
寧そ江戸の淺草にて水茶屋渡世の甚兵衞は
從弟の
縁もある事故彼を
便りて行ならば又
能手段も有べきやと心の内に思ひを定め賣殘したる
家財を集め金に
換つゝ當歳の子を
といつたわけで……さしあたり、たぬきの
釣だしに
間に
合はず、とすると、こゝに
當朝日新聞のお
客分、
郷土學の
總本山、
内々ばけものの
監査取しまり、
柳田さん
直傳の
手段がある。
畢竟何事かの
手段かも
知れたことならず
優しげな
妹御も
當てにならぬよし
折々見たこともあり
毒蛇のやうな
人々信用なさるお
心には
何ごと
申すとも
甲斐はあるまじさりとて
此儘に
日を
其れ
故彼等は
隱約の
間に
巧妙な
手段を
施さうとして
其處に
工夫が
凝されるのである。
翌年一月、
親類見舞に、
夫人が
上京する。ついでに、
茅屋に
立寄るといふ
音信をうけた。ところで、いま
更狼狽したのは、その
時の
厚意の
萬分の
一に
報ゆるのに
手段がなかつたためである。
……
聞いて、
眞實にはなさるまい、
伏木の
汽船が、
兩會社で
激しく
競爭して、
乘客爭奪の
手段のあまり、
無賃銀、たゞでのせて、
甲會社は
手拭を
一筋、
乙會社は
繪端書三枚を
景物に
出すと
言ふ。
手段がなかつたのではない、
花を
迎ふるに
蝶々がなかつたのである。