“警吏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいり80.0%
やくにん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イワン、デミトリチ、グロモフは三十三さいで、かれ此室このしつでの身分みぶんいもの、元來もと裁判所さいばんしよ警吏けいりまた縣廳けんちやう書記しよきをもつとめたので。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
公綽は、役所から警吏けいりを連れて行って、直に、十二箇の柩をかついでいる男たちを捕縛ほばくしてしまった。後、棺を破ってみると米がいっぱい詰込んであった。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「盗賊は、まだつかまらぬか。はて、のろまな警吏やくにんだ」と、後ろへ供につれているわっぱのような小男——蜘蛛太くもたを顧みてにやりと笑っていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丘の上のれ果てた御堂の縁に、彼が易々やすやすと木の葉虫のようにごろりと横になったころ、一方の警吏やくにんは、月輪家の裏門の戸をどんどんとたたいていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)