“破”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
やぶ31.3%
27.6%
20.0%
こわ7.8%
やぶれ3.0%
こは2.2%
1.7%
やれ1.7%
1.5%
あば0.6%
(他:12)2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“破”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)9.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌3.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
くちびるいのりまする、ゆるしたまへ、さもなくば、信心しんじんやぶれ、こゝろみだれまする。
「おばけがきた。」という、さっきのどもたちのたかこえがして、その空想くうそうやぶられたのでした。
戦争はぼくをおとなにした (新字新仮名) / 小川未明(著)
姫君は檜皮ひわだ色の紙を重ねて、小さい字で歌を書いたのを、こうがいの端で柱のれ目へ押し込んで置こうと思った。
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ただ場外にむらがる数万の市民が有らん限りのときを作って停車場の硝子窓ガラスまどれるほどに響くのみである。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
切り貼りの点々とした白い上には、秋の日に照らされた芭蕉ばしょうの大きな影が、婆娑ばさとして斜めに映っている。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
れた人間離にんげんばなれのした嗄声しゃがれごえ咽喉のどいて迸出ほとばしりでたが、応ずる者なし。
此間このあひだ買つた清水焼はどうした、又こわしたのぢやないか、気を付けて呉れんと困るぞ……丁度落語家が真似をする通り
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ここの立廻りは、いくつ踏んで、トントントンとこうきまると、棒をふりまわして棚のものをこわしてもしからない。
それに引変えやぶれ褞袍おんぼう着て藁草履わらぞうりはき腰に利鎌とがまさしたるを農夫は拝み、阿波縮あわちぢみ浴衣ゆかた
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ビール聞し召せ枝豆も候だのが、ただ葦簀よしずの屋根と柱のみ、やぶれの見える床の上へ、二ひら三ひら
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おかみさんは道端に茂つてゐる椿の大木の下にこはれた小さな辻堂の立つてゐるのを見て、そのきざはしに背中の物をおろした。
買出し (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
だから老人の家はこはれかゝつてゐたけれど、室の中には大へんに立派な銀の燭台やら……世に在つた当時の名残を偲ばるゝ道具が沢山ありました。
首相の思出 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ここに死がいのちに克つにあらず、いのちが死をするものにして、死は到底いのちにはむかふ力なし。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
うららかなうぐいすの声と鳥の楽が混じり、池の水鳥も自由に場所を変えてさえずる時に、吹奏楽が終わりの急なになったのがおもしろかった。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)
さばれやれがねならぬ祇園精舍の鐘を聞くものは、待人戀ひしともおもひ、寂滅爲樂とも感ずべけれど、其聲の美に感ずるは一なり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
向へる壁のすすやれめも、はや、ほの明るく映さるゝそのたゞ中へ、たもとを払つてパツと投げた。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何でも裡面の消息を抜くと、大抵は皮肉か憎まれ口になる。「新東京の裏面」の一篇もまたこの例に洩れない。
いちゃいけませんよ。——ところで親分、三日ばかり米沢町へ行って、巴屋の家の方へ泊ってやったものでしょうか」
池の茶屋というのは、この冷い水のほとりに建てられたるただ一軒のあばら家である。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
軒かたむき縁朽ちたるあばら家にて、上の方には雪にたわみたる竹藪あり。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
草人は心臓がけさうな声をして叫んだ。だが感謝せよ、草人の心の臓はそんな事でける程脆弱やにつこくは出来てゐなかつた。
と言つて、その場でいて捨てたといふ事を聞いた。尤も画は和尚のものに相違なかつたが、払つた金は信徒の喜捨金だつたかも知れなかつた。
俗士族は脇差わきざしを一本して頬冠ほほかむりをして颯々さっさつと芝居の矢来やらいやぶっ這入はいる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
けだし廃藩以来、士民がてきとしてするところを失い、或はこれがためその品行をやぶっ自暴自棄じぼうじき境界きょうがいにもおちいるべきところへ
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
此間廿町ばかりなるも、泥水の溜まるあり、或は道路のいたむ処ありて歩行甚だ究するも、漸く二宮家に着するを得たり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
けて飛ぶ事がある。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
徳久利でどうして舂くのかといったら、薬研では玄米こめくだけてしまうから、貧乏徳久利で舂くのだといった。
又仏の像を造ること既にをはりて、堂に入るることを得ず、諸々もろもろ工人たくみ計ることあたはず、まさに堂の戸をこぼたむとせり。然るに汝、戸をこぼたずして入るることを得つ。此れ皆汝がいさをしなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
それに少しハイ約束をした事もありました、それが縁でちょく/\遊びに来たのを茂之助さんが嫉妬やきもちをやいて、むずかしい事を言ったから話もれて仕舞って、まア示談はなしあいで離縁になったのですよ、それから斯うやって夫婦になって居ると
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
赤ちゃけた素焼すやきの鉢が彼の思い通りにがらがらとわれるのさえ彼には多少の満足になった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
凡隊中ノ事 一切隊長ノ処分シヨブンニ任ス 敢テ或ハ違背イハイスル勿レ モシ暴乱ボウラン事ヲヤブリ モウ謬害リヤウガイヒクニ至テハ 隊長其死活シクハツセイスルモ亦ユル
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)