“絵巻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えまき66.7%
ゑまき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その絵巻えまきひろげた川筋かわすじ景色けしきを、るともなく横目よこめながら、千きちおに七はかたをならべて、しずかにはしうえ浅草御門あさくさごもんほうへとあゆみをはこんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
金泥きんでいのふすまに信玄しんげん今川家いまがわけからまねきよせた、土佐名匠とさめいしょうの源氏五十四じょう絵巻えまきりまぜがあるので、今にいたっても、大久保長安おおくぼながやす家中かちゅうみな源氏閣とよんでいる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あんずるに、松山かゞみのうたひは鏡わり絵巻ゑまきといふものをもととしてつくれるならん、此ゑまきにも右の松の山の事見えたり。さて松の山の庄内に菱山といふあり、山の形三角なるゆゑの名なるべし。