“家中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちじゅう35.5%
かちゅう30.7%
うちぢゆう9.0%
うちぢう6.6%
いえじゅう4.8%
かちう3.0%
いへぢう1.8%
かちゆう1.8%
いへぢゆう1.2%
うちじゆう1.2%
やうち1.2%
うち0.6%
うちじう0.6%
うちゞう0.6%
うちヾう0.6%
なか0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家中無事か、)といったそうでございますよ。見ると、真暗な破風のから、ぼやけた鼻がいていましょうではございませんか。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
されば、まだことの虚実は明確に申しあげられませぬが、東海道——ことに徳川家家中においてはもっぱら評判いたしております。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小指は家中祕藏兒、泣蟲の小僧だが、始終母親の腰巾著になつて引摺られてゐるから、まるで啖人鬼女の口にぶら稚兒のやうだ。
五本の指 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
曾祖母さん、祖父さん、祖母さん、伯父さん、伯母さんのから、奉公するおまで、家中のものゝ焚火りました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
父が二階を下りて行った、慎太郎は大きな眼を明いたまま、家中の物音にでも聞き入るように、じっと体をばらせていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
は十七のとき、家中一人を斬り殺して、それがめ切腹をする覚悟をしたと自分で常に人につてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
越前國大野郡山家である。小正月いものは、家中みなびにた。さまもみにく。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
舊くはあるがしい家中屋敷で、庭に咲く百日紅、花はないまでも桔梗、芍藥なぞ、この地方の夏はそこにも深いものがあつた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
世間をるやうにまだ日の暮れぬから雨戸めた戸外には、夜と共に突然強い風が吹き出したと見えて、家中雨戸ががた/\鳴り出した。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
家中をとぼして何かまだ笑ひさゞめいてゐる店もあつた。その家々の屋根の上には、雪が降つたかと思ふやうに月のひかりが白く照り渡つてゐた。
叔母一行が来て家中が賑つてる所へ、夕方から村の有志家が三四人、門前寺のに落ちたといふ川鱒をつて来て酒が始つたので、病床のお柳までが鉢巻をして起きるといふ混雑
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
お母様が家中に置いておくと教育上悪いからというので、私に預けておかれたものですが、最早明日からは貴方が一軒の御家庭の主人公になられるとりましたから、御返却しに参りました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
まあ何と思ふておなさるとこんな事を問ひかけるに、しやるまでもなく、どんなに家中が淋しく成りましよう、東京にお出あそばしてさへ、一ト月も下宿に出て入らつしやる頃は日曜が待どほで
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
帳塲女主もかけして唯今がたうと同音御禮んでいたしとて此處からしてせば、家中しておまするの愛想御祝儀餘光としられて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
幾十年と無く毎朝めた五種香がむつと顔を撲つ。阿母さんが折々一時間も此処に閉ぢつて出て来ぬ事がある丈に、家中内陣計りはかいななつかしい様な処だ。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
老臣は、しぶりながらも、家中へはいって行った。闇太郎は、あたりを眺めまわすように
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)