“一家中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつかちう50.0%
いっかちゅう25.0%
いっかじゅう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あぐる程のものならんとおほせありしことなりころ貞享ていきやう甲子きのえね正月廿日こく玉の如くなる御男子ごなんし誕生たんじやうまし/\ければ大納言光貞卿をはじめ一家中いつかちう萬歳まんざい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あえて私のみではない。盗難のあったれ以来、崖下の庭、古井戸の附近ふきんは、父を除いて一家中いっかちゅう異懼いく恐怖の中心点になった。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
何処から迷込まいこんだとも知れぬ痩せた野良犬の、油揚を食って居る処を、うちの飼犬がはげしく噛み付いて、其の耳を喰切った事がある。一家中いっかじゅう、何時とはなく、狐は何処へか逃げてしまった。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)