“一家言”の読み方と例文
読み方割合
いっかげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ははははは、無学の暴言かも知れないが、一家言いっかげんとして聞いてもいい、とにかくあいつは活々いきいきした人間らしいな、この杢之進もくのしんに較べてみても
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうはいえ、事柄ことがらもむずかしかった。恋愛至上主義者も、この事件について、一家言いっかげんをたてるものも、家庭にあって、子女を前にしては、説が矛盾するといった。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
これは私が見た上での一家言いっかげんでなくって、不風流ぶふうりゅうなチベット人も十五日の供養は兜率天上弥勒とそつてんじょうみろくの内縁に供養したその有様をこのラサ府にげんじたのであると、彼らはことわざのようにいうて居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)