“現”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うつつ37.8%
あらわ12.5%
げん12.5%
うつゝ9.6%
あら8.6%
あらは5.7%
うつ5.7%
ウツ1.6%
あき1.2%
1.0%
(他:21)3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“現”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌6.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
第一(松、)という、その声が、出たか、それとも、ただ呼んで見ようと心に思ったばかりであるか、それさえもうつつである。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こんなすさまじい事も、あって過ぎた夢だ。けれどもまだ、まざまざと人の心に焼きついて離れぬ、うつつの恐しさであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
もし種子を生ずる必要がなかったならば、花はまったく無用の長物ちょうぶつで、植物の上にはあらわれなかったであろう。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
こうして、くるとしも、くるとしも、西にしやま牛女うしおんなくろ姿すがたあらわれました。
牛女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
されどわが嘗て受けし教と、げんいだけるけんとは、俘囚とりこたるにあらずして、君等が間に伍すべきやうなし。
げんに鎌倉の二万余騎も、畿内きないから洛中にふみとどまって、万一に待機しながら、ごった返しの軍政下にあるのである。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつか睡魔すいまおそはれて、ゆめとなくうつゝとなく、いろ/\のおもひつゝまれてとき
「二十年間、夢にもうつゝにも、口癖くちぐせにいつたのは、——俺はきつと檢校になる、どんな事をしても檢校になる——と」
こゝろ不快ふくわいいだき、かほ憤怒ふんぬさうあらはしたなど、ある意味いみからいふと
大佐たいさその行衞ゆくゑくらましたまゝあらはれてなによりの證據しようこ
とう/\二ダースのかん板を無駄むたにしたが、影像えいぞうまつた膜面まくめんあらはれて來なかつた。
しか表面へうめんあらはれた影響えいきやう惡戯いたづらなが持續ぢぞくしなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やがて、金色こんじきの気は、次第に凝り成して、照り充ちたしき身——うつし世の人とも見えぬ尊い姿が顕れた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯うつとりと、塔の下から仰ぎ見る二上山の山肌に、うつの目からは見えぬ姿を見ようとして居るのであらう。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
やがて金色コンジキ雲氣ウンキは、次第に凝り成して、照り充ちた色身シキシン——ウツし世の人とも見えぬ尊い姿が顯れた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
やがて金色コンジキ雲氣ウンキは、次第に凝り成して、照り充ちた色身シキシン——ウツし世の人とも見えぬ尊い姿が顯れた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
大君、我が大君、あきかみ、神ゆゑに、雲のの照る日の光 りてますかも。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
大君、我が大君、あきかみ、神ゆゑに、雲のの照る日の光、りてますかも。
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一度喀血かくけつしたことがあつて、口の悪い男には青瓢箪あをべうたんと云はれたと云ふが、にもとうなづかれる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
に類想、個想、小天地想の別だに知らで、批評の業に從ふともがらは、かく叱咜しつたせられむも可なるべし。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
自分に内緒で妻が株券などを貢いだのはどんな男だろうと思っていると、暫時して豊陽館からてきたのは、思掛けない浅田自身の弟であった。
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)
すると、議論じゃ一向始末におえない奴が、浅墓じゃあるが、具体的に一寸眼前にて来ている。
予が半生の懺悔 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
黒ずんだり、薄暗く見えたりした隈が、次第に凝り初めて、明るい光明の中に、胸・肩・頭・髪、はつきりと形をゲンじた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
黒ずんだり、薄暗く見えたりした隈が、次第に凝り初めて、明るい光明の中に、胸・肩・頭・髮、はつきりと形をゲンじた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
記・紀・万葉のみに拠るならば、日のみ子のぎは、歴史から生れた尊崇の絶対表現だと言はれよう。
藤原の大宮づかへ がむ をとめがトモは、ともしきろかも(巻一)
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
こんなすさまじい事も、あつて過ぎた夢だ。けれどもまだ、まざ/″\と人の心に燒きついて離れぬ、ウツヽの恐しさであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
こんなすさまじい事も、あつて過ぎた夢だ。けれどもまだ、まざ/″\と人の心に燒きついて離れぬ、ウツヽの恐しさであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
母さんが承知をしないかも知れない、かう思ふとお幸の目には、そつと髪を切らうとして居る所へ母親があらはれて来て、あの小楠公せうなんこうの自殺をいさめたやうなことを、母親が切物きれものを持つた手を抑へながら云ふやうな光景が見えて来ました。
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
プルツス様が荘厳そうごんを尽しておあらわれになったのだ。5570
云わば我々陰陽おんようの道にたずさわる者は、そう云うまどえる魂を、おつつの正道に引戻してやろうと云うわけなのだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
……この夢ともおつつとも知れぬ限りない時のは一体いつまで続くと云うのじゃろうか? これは、見果てなき常世とこよの夢じゃ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
この画は、大作ではありませんけれども、全体に於て私自身のって居ります考えなり筆なりを、自分でやや満足し得ますところまでし得たものと信じて居ります。
「汐くみ」の画に就いて (新字新仮名) / 上村松園(著)
惟神とは「神それ自身」の意であつて、天皇陛下が唱へ言を遊ばされる為に、神格即惟神のアキ御神ミカミの御資格を得させられるのである。
神道に現れた民族論理 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
こんなすさまじい事も、あつて過ぎた夢だ。けれどもまだ、まざ/″\と人の心に焼きついて離れぬ、ウツツの恐しさであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
神のタヽり木・タヽりのニハは、人あい戒めて、近づいて神の咎めを蒙るのを避けた。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
シロの幣束なる幣が、神の依りタヽニハシルシとなり、次いでは、人或は神自身が、神占有の物と定めたシメともなり、又更に、神の象徴とさへ考へられる様になつたのである。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)