“夢現”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆめうつつ83.8%
ゆめうつゝ12.5%
ゆめうつ2.5%
むげん1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王の母親は夢現ゆめうつつの間にその物音を聞きつけて、走って来て声をかけた。庚娘はまたその母親も殺した。王の弟の十九がそれを覚った。
庚娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
まるで汽車に揺られつゝ其重い響を何処かに聞きながら半ば睡つて居る時の様な気持で、夢現ゆめうつゝの間に不安な一夜を明かした。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
とん/\とたゝく故是は何者なるやとかどの戸を明て見るに今迄もしたかなしみ居たる父源内立歸りければ娘の豐は夢現ゆめうつつかと思ひながらも大いに悦びことの仔細しさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そしてそのまま、昏々こんこん夢現むげんの境にはいった頃、兄の姿はまた、前の夜と変りなく、彼の眼に見えた。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)