“ゆめうつつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夢現93.1%
夢幻6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ものを考える力も判断する力もなくなって、夢現ゆめうつつのまま機械のようにのぼっていると、テンバがなにかいいながら上のほうを指す。
新西遊記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
暫くして松村が帰って来たのを、夢現ゆめうつつに覚えていたが、それからは、何も知らずに、グッスリと朝まで寝込んで了ったのである。
二銭銅貨 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
誰があの歌を、このフロラと歌ふことであらう——と、羨望ともつかず、いつも/\夢幻ゆめうつつに想像しつゞけてゐたところの、云はゞ悲し気な夢だつたのが、——あゝ、今や、この憐れな夢想家が、忽ち
夢幻ゆめうつつのような目を目眩まぶしい日光につぶっていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)