“まぼろし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マボロシ
語句割合
56.9%
幻影30.9%
幻像2.9%
幻想2.0%
夢幻1.0%
幻術師1.0%
幻覚1.0%
示現0.5%
幻景0.5%
幻燈0.5%
幻視0.5%
幻覺0.5%
幻象0.5%
心象0.5%
産物0.5%
異象0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
周は驚きれて気絶しそうにしたが、やがて、それは成の法術でを見せたではあるまいかと疑いだした。成は周の意を知ったので
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
幻影のように彼女は現われて来てまた幻影のように消えてしまった……しごくもっとものことである。自分はかねて待ちうけていた。』
まぼろし (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その氷山の嶋嶋から、幻像のやうなオーロラを見て、著者はあこがれ、惱み、悦び、悲しみ、且つ自ら怒りつつ、空しく潮流のままに漂泊して來た。
氷島 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
時折種々妄想しますが、往々幻想るのです、或人たり、いたり、音樂えたり、や、海岸散歩してゐるやうにはれるります。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
くゆり靡きて、夢幻の春あたたかに
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
此は天竺の狐の為わざではないか、其とも、此葛城郡に昔から残つてゐる幻術師のする迷はしではないかと、廊を踏み鳴し、柱を叩いて見たりしたものである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ひたに怖れて色盲幻覚を見る。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ダニエル書の中に、ダニエルが示現を見たところに「たる君の一なるミカエル来たりて我を助けたれば、我勝ち留りてペルシヤの王たちの傍にをる。」
ミケル祭の聖者 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
彼等は人間であつたとしても差支へないのだが、ただミカエルだけは人間にまのあたり現はれたことはなかつたらしく、夢にだけ示現にだけ現はれて、悪と戦ふ天使であつたやうだ。
ミケル祭の聖者 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
時として見るものは、沖のその影を、真珠の光と見る。すものは、喜見城幻景に迷うのです。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それにつれて私のお父様の顔や、お母様の顔や、または生れてから十二年の間に住まっておりました故郷の家の有様なぞが、幻燈のように美しく、千切れ千切れに見えて参ります。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
翁の頭脳には一人の大きな戯曲家が住んで居る。其れ故、始めて翁と語る者は、彼は幻視と事実と混同して居るんじや無いかと思ふ。或は彼は誇大な虚言を吐く男だと思ふ。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
醉ひどれの見る美麗な幻覺も消えてしまつた。
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
口もとに言いようのない一種の愛嬌をたたえて大槻に会釈した時のあでやかさ、その心象がありありと眼に映って私は恐ろしい底ひしられぬ嫉妬の谷に陥った。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
……とんでもない、それこそあなたがたの得手勝手な想像の、無知のやみに包まれた産物なのだ。……(鍵束を拾いあげ、うっとりほほえみながら)鍵を投げてったな。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
わがは我を慰め、休息はわがいを和らげんと、我思いおる時に、汝は夢をもて我を驚かし、異象をもて我をれしめたまう。……