“得手勝手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えてかって85.7%
えてがつて14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今さら、よりをもどせともいうまいし、いうたとて、このばばが、そのような得手勝手えてかって、承知することじゃないほどに
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……とんでもない、それこそあなたがたの得手勝手えてかってな想像の、無知のやみに包まれた産物まぼろしなのだ。……(鍵束を拾いあげ、うっとりほほえみながら)鍵を投げてったな。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
オヽおまへ留守るす差配さはいどのがえられてといひさしてしばたゝくまぶたつゆ白岡鬼平しらをかきへいといふ有名いうめい無慈悲むじひもの惡鬼あくき羅刹らせつよと蔭口かげぐちするは澁團扇しぶうちはえんはなれぬ店子共たなこども得手勝手えてがつて家賃やちん奇麗きれいはらひて盆暮ぼんくれ砂糖袋さたうぶくろあましるさへはしかばぐる目尻めじり諸共もろとも眉毛まゆげによぶ地藏顏ぢざうがほにもゆべけれど
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)