“露”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あら39.3%
つゆ27.4%
あらわ15.3%
あらは7.2%
む4.1%
ば2.0%
あば0.9%
さら0.9%
ろ0.5%
むき0.5%
ロシア0.4%
づゆ0.2%
ロ0.2%
だ0.2%
つゐ0.2%
はみ0.2%
もや0.2%
わ0.2%
ツユ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらくして彼は、葉が褐色に枯れ落ちている屋根に、つるもどきの赤い実がつややかに露(あら)われているのを見ながら、家の門を出た。
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
ところが慌てて福神漬の口の方を下にしたもんだから、お露(つゆ)がお腹(なか)の中へこぼれてぐぢやぐぢやなの。氣味が惡いつたらなかつたわ。
梅龍の話 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)
旅団参謀は血肥(ちぶと)りの顔に、多少の失望を浮べたまま、通訳に質問の意を伝えた。通訳は退屈(たいくつ)を露(あらわ)さないため、わざと声に力を入れた。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ヱルレトリの少女の群は、頭に環かざりを戴き、美しき肩、圓き乳房の露(あらは)るゝやうに着たる衣に、襟の邊(あたり)より、彩(いろど)りたる巾(きれ)を下げたり。
檻(おり)の戸をあけてそっと内部(なか)にはいると、見かけは鈍重そうな氷原の豹どもも、たちまち牙を露(む)きだし、野獣の本性をあらわしてくる。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
万一そのことが露(ば)れたとしても差したる面倒も起こらず、女がお払い箱になるくらいのことでけりが付くんでしょうけれども
子供役者の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そうなっても倍音の神秘が露(あば)かれない限りは、当然失神の原因に、自企的な疑いを挾まねばならない——とね。どうだい?
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
どういうもんだか美妙斎は評論が好きで、やたらと幼稚な評論をしては頭の貧弱を惜気(おしげ)なく露(さら)け出してしまった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
古金の大判から甲州丸形の松木の印金(いんきん)、古金の一両判、山下の一両金、露(ろ)一両、古金二分、延金(のべがね)、慶長金、十匁、三朱、太鼓判(たいこばん)、竹流(たけなが)しなんといって
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
頓(やが)て元の室(ま)に達すれば、件(くだん)のプラトが又寝台の下より出来り歯を露(むき)出して余を目掛け飛掛らんとす、余は其剣幕に驚きて一足背後(うしろ)に退下(ひきさが)らんとする程なりしが
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
(麦畑のひろがる欧北の野に、木の壁をもつ露(ロシア)人の家がたつ。五月の春はいまなお浅く、寒ざむとした林はまだ花さえつけていないのだ。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
あかつき露(づゆ)に髮(かみ)ぬれて、徃(ゆ)きこそかよへ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
英(エイ)、佛(フツ)、獨(ドク)、露(ロ)、白(ハク)、伊等(イとう)各國(かくこく)の上等(じやうとう)船客(せんきやく)は何(いづ)れも美々(びゞ)しき服裝(ふくさう)して着席(ちやくせき)せる其中(そのなか)に交(まじ)つて、美(うる)はしき春枝夫人(はるえふじん)と可憐(かれん)の日出雄少年(ひでをせうねん)との姿(すがた)も見(み)えた。
魚市場(せりば)へ行ってみると、黒い背甲(せこう)を擦剥(すりむ)いて赤身を露(だ)した奴がズラリと並んで飛ぶように売れて行ったものだが、これは春先から対州(たいしゅう)の沿岸を洗い初める暖流に乗って来た鰤の大群が
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
此に於て竹葉上に点々(てん/\)滴(したた)れる所の露(つゐ)を甞(な)め、以て漸く渇(かつ)を慰(い)す、吉田署長病再発(さいはつ)し歩(あゆ)むに堪(た)へず、遂(つゐ)に他の三名と共に帰途(きと)に就(つ)かる、行者参(まゐ)り三人も亦心(こころ)淋(さび)しくやなりけん
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
天井は思切ツて煤(すゝ)けてゐて、而も低い。壁(かべ)は、古い粘土色(へなつちいろ)の紙を張りつめてあツたが、處々(ところ/\)破(やぶ)れて壁土(かべ)が露(はみ)出て、鼠の穴も出來ている。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
帆風に散るか、露(もや)消えて、と見れば、海に露(あらわ)れた、一面大(おおい)なる岩の端へ、船はかくれて帆の姿。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新「だけれども隠すにも何も仕様がない、本堂へ持って行かれりゃア直(すぐ)に悪事(ぼく)が露(わ)れるじゃアねえか、黙って埋めて遣るから云えというので」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
湛々(タンタン)タル露(ツユ)アリ
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)