“處々”のいろいろな読み方と例文
新字:処々
読み方割合
ところ/″\72.7%
しよ/\13.6%
ところ/\9.1%
ところどころ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村落むら處々ところ/″\にはまだすこしたけたやうなしろ辛夷こぶしが、にはかにぽつとひらいてあをそらにほか/\とうかんでたけこずゑしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さても重四郎は幸手さつてを立出で一先江戸表へ來りて處々しよ/\見物けんぶつなさんと十五六日も逗留とうりうして上野淺草吉原兩國芝増上寺其外そのほか處々を見歩行みあるき或日又本町通りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
天井は思切ツてすゝけてゐて、而も低い。かべは、古い粘土色へなつちいろの紙を張りつめてあツたが、處々ところ/\やぶれて壁土かべはみ出て、鼠の穴も出來ている。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
勘次かんじすみのやうにつたせたはしらはり垣根かきねそばんだ。かれあたらしい手桶てをけみづんでまださうはりはしらへばしやりとみづけた。かれはひあつめて處々ところどころ圓錘形ゑんすゐけい小山こやまつくつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)