“ところ/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所々40.0%
處々40.0%
処々20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次第しだいかさなり両側りやうかはの家のあひだに雪のつゝみきづきたるがごとし。こゝに於て所々ところ/\に雪のほらをひらき、ひさしより庇にかよふ、これを里言さとことば胎内潜たいないくゞりといふ、又間夫まぶともいふ。間夫まぶとは金掘かねほり方言ことばなるをかりもちふる也。
わたくし印度洋インドやう海底かいてい有樣ありさま精密くわしくはらぬがこのやう全面積ぜんめんせき二千五百※方哩にせんごひやくまんほうマイルふかところ底知そこしれぬが、處々ところ/\大暗礁だいあんせうまた海礁かいせうよこたはつてつて、水深すいしん五十米突メートルらぬところもあるさうな。
幼い頃見た写真がすぐ思出おもひだされた。けれど想像とはまるで違つてゐた。野梅やばいの若木が二三ぼん処々ところ/\に立つてるばかり、に樹木とてはないので、なんだか墓のやうな気がしなかつた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
堤防の下には、処々ところ/\茅葺かやぶき屋根が見える。汚ない水たまりがあつて、其処そこに白く塵埃ほこりまみれたかやすゝきが生えてる。日影のキラキラする夏の午後の空に、起伏した山のしわあきらかにいんせられた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)