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処々
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ところ/\
ふりがな文庫
“
処々
(
ところ/\
)” の例文
旧字:
處々
幼い頃見た写真がすぐ
思出
(
おもひだ
)
された。けれど想像とは
丸
(
まる
)
で違つてゐた。
野梅
(
やばい
)
の若木が二三
本
(
ぼん
)
処々
(
ところ/\
)
に立つて
居
(
ゐ
)
るばかり、
他
(
た
)
に樹木とてはないので、
何
(
なん
)
だか墓のやうな気がしなかつた。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
堤防の下には、
処々
(
ところ/\
)
に
茅葺
(
かやぶき
)
屋根が見える。汚ない水たまりがあつて、
其処
(
そこ
)
に白く
塵埃
(
ほこり
)
に
塗
(
まみ
)
れた
茅
(
かや
)
や
薄
(
すゝき
)
が生えて
居
(
ゐ
)
る。日影のキラキラする夏の午後の空に、起伏した山の
皺
(
しわ
)
が
明
(
あきら
)
かに
印
(
いん
)
せられた。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
々
3画
“処々”で始まる語句
処々方々