“野梅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やばい80.0%
のうめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書院前しょいんまえ野梅やばいに三輪の花を見つけた。年内に梅花を見るはめずらしい。しもに葉をむらさきめなされた黄寒菊きかんぎくと共に、折って小さな銅瓶どうへいす。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
これも數へれば七八本もあるであらうが多くは野梅やばいである。花の小さい、實の小さい、枝のこまかな梅である。豐後梅、紅梅も一本宛あるにはあるが。
たべものの木 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
この梅などはまる為方しかたが無い! こんな若い野梅のうめまきのやうなもので、庭に植ゑられる花ぢやない。これで熱海の梅林もすさましい。是非内のをお目に懸けたいでありますね、一日遊びに来て下さい。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)