“為方”のいろいろな読み方と例文
旧字:爲方
読み方割合
しかた95.2%
シカタ3.6%
やりかた1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九月朔日ついたちの朝は、南風みなみ真当面まともに吹きつけて、縁側の硝子ガラス戸を閉めると蒸暑く、あけると部屋の中のものが舞上って為方しかたがなかった。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
こんなことを考へて見ると、寂しくてはかない気もするが、すぐに其は、自身と関係のないことのやうに、心はニギはしく和らいで来て、為方シカタがなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
同じ事許り繰返していふ様だが、実際どうも、肇さんの為方やりかたにや困ツて了ふね。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)