“やりかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遣方54.8%
方法12.9%
行為6.5%
行動3.2%
手法3.2%
教育法3.2%
為方3.2%
爲方3.2%
行方3.2%
進行過程3.2%
鎗方3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その遣方やりかたの実際を見ないで、結果ばかりを見ていうのである。その遣方のしなどは見ないで、唯結果ばかり見て批評をする。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「へえ、蘭から習わせるネ」と三吉も開けてみて、「西洋画とは大分方法やりかたが違うナ——お俊ちゃんはすきだから、きっと描けるように成りましょう」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
姉さんは頓首再拝とんしゅさいはいして乃公にお礼を言って然る可き筈だ。然るに是は又何たる矛盾な仕打だろう。無暗矢鱈とツンツンして、今にも食い付きそうに乃公を睨める。真正ほんとうに恩を知らぬ行為やりかたというものだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
左様どうも諸君のやうに、大勢一緒に押掛けて来て、さあ引留めて呉れなんて——何といふ無作法な行動やりかたでせう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
丑松は先輩の大胆な、とは言へ男性をとこらしい行動やりかたに驚いて、何となく不安な思を抱かずには居られなかつたのである。それにしても最早もう宿屋の方に帰つて居る時刻。行つてはう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しかし、従前通りの手法やりかたで仏様を長くやっていたこと故、その習慣上貿易品向きのものを製作するとしても、どうしても仏様臭くなってしようがない。
いわせず聞かせず見せずという、家治に対する意次の、従来とって来た教育法やりかたが、いまだにさすがに威力があって、家治を圧倒し終ったのであった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
同じ事許り繰返していふ様だが、実際どうも、肇さんの為方やりかたにや困ツて了ふね。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
同じ事許り繰返していふ樣だが、實際どうも、はじめさんの爲方やりかたにや困つて了ふね。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、愚痴交じりにいっておられた所を見ると、未亡人も承諾はしたものの、先方の行方やりかたが乱暴なので迷惑に感じたような口裏であった。
今迄はローウッドに於ける進行過程やりかたの見物人に過ぎなかつたが、これからはその中の行動者になることになつた。初めは、諳記に慣らされてゐないので、私には授業が長くつてむづかしく思はれた。
そういう事をやって居るうちに時機を計って、主任導師が数珠じゅずを振り上げ打ち付ける真似をしますと、鎗方やりかたの僧侶が鎗をその草屋の内に打ち付けます。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)