“かた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カタ
語句割合
31.4%
8.5%
7.0%
6.0%
5.6%
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4.2%
4.0%
4.0%
3.3%
1.6%
1.6%
1.5%
1.3%
抵当1.3%
0.9%
0.9%
0.9%
0.8%
0.8%
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夥多0.5%
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0.3%
0.3%
抵當0.2%
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方法0.1%
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印影0.1%
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処置0.1%
婦人0.1%
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樣式0.1%
痕跡0.1%
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印象0.0%
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令嬢0.0%
摸型0.0%
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足形0.0%
丈夫0.0%
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以降0.0%
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先妻0.0%
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加担0.0%
加擔0.0%
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双肩0.0%
取除0.0%
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手法0.0%
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旦那0.0%
法例0.0%
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真像0.0%
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肩上0.0%
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記者0.0%
詐欺0.0%
詐称0.0%
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運命0.0%
集団0.0%
青年0.0%
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頑固0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次の神樣はタカミムスビの神、次の神樣はカムムスビの神、このは皆お獨で御出現になつて、やがて形をお隱しなさいました。
になつた渡船へ、天滿與力をいからしてつた。六甲山まうとする西日が、きら/\とれの兩刀目貫らしてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ぶたい花みちは雪にて作りたる上に板をならぶる、此板も一夜のうちにつきて釘付にしたるよりもし。国にればなり。
南洲等めて之を拒ぎ、事終にむ。南洲人につて曰ふ、七卿中他日關白に任ぜらるゝ者は、必三條公ならんと、果して然りき。
爪弾きされたことは想像にくなく、極端な無抵抗主義が因をなして、「腰抜け」という、有難からぬ綽名まで頂戴したのでしょう。
黒の洋服で雪のような胸、手首、勿論靴で、どういう好みか目庇のつッと出た、鉄道の局員がるようななのを、前さがりに頂いた。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼らは思慮も熟せず判断力もくないから、見るもの聞くものその他すべて五感に触るるものによりて心の底までも動揺されやすい。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
でもいけなけりゃ、せめて半分だけでもげてやったら、りがかりの人達が、どんなにぶかれたもんじゃねえんで。……
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
病みあがりの蟷螂のやうなあの痩せこけた老耄親父にうまうまられてしまつたぞと、親友を侮辱したのも偽りのない事実であつた。
お島がてたような顔をして、そこへ坐ったとき、父親がい手に煙管を取あげながら訊ねた。お島はんだ目色をして、黙っていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
燈火に反射した鉞の刃は、蛍合戦の時数千の蛍が、まって巨大な球となり、それが虚空に渦巻くがように、青光り閃き渦をまいた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
誇るに西洋料理七皿をもってする、のごとき若様であるから、冷評せば真に受ける、打棄って置けばげる、はぐらかしても乗出す。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
却々大きな犬らしい足跡だから、人間が四つん這いになって、犬の足をしたで、こんな跡をつけたと考えることは不可能ではない。
何者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
今は亡き文芸講談のE師についていろいろり合ったが、師吉井勇と飲む時にも、きっと一度はこのE師の思い出話が出ないことはない。
艶色落語講談鑑賞 (新字新仮名) / 正岡容(著)
こんどは何かまとまったがあるとかで、守口の双葉屋という遊女屋から、お仙のからだを抵当に、百両ほど借りてしまった。
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
得ず然らば途中の御用心こそ專要なれど心付るを平兵衞は承知せりとて立出れば早日は山のぶきなんとするに道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
島田と別れてから二度目にづいた波多野と彼女との間にも子が生れなかったので、二人は或所から養女をって、それを育てる事にした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
記し終りてじ枕元なる行燈の臺に乘置しばし又もに暮たりしが斯ては果じ我ながら未練の泪と氣を取直し袖もてひ立上り母の紀念懷劍
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かの狩衣などを紫黒色に染めこれをエビ染め、またその色をエビ色というのはこれらブドウの実の熟した色にどったものである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
許されぬ。只眼にあまる情けと、息に漏るる嘆きとにより、昼は女のえを、夜は女の住居の辺りを去らぬ誠によりて、我意中を
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
けれどもの事だから川よりは平穏だから、万一の事もあるまい、と好事連中は乗ッていたが、げた者も四五人はッたよ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
内に黒くい、しかし外に灰銀の柔かな、平滑な光の面、面は縦に大きくく、極めて薄手の幅を持って、その両面が
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
日蔭に住む女達が世を忍ぶ後暗い男に対する時、恐れもせず嫌いもせず、必ず親密と愛憐との心を起す事は、夥多の実例に徴して深く説明するにも及ぶまい。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
三尺をまた半分にした、ようようのはいられるだけの小さい潜戸は、まだ日も暮れぬのに、めきって、留守かと思うほどひっそりしている。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
ひがんだ、いぢけた、くなな私も、真裸になつて彼等の胸に飛び込んで行くことが出来た。そして、彼等の温いに浸つた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
第百四十八 スポンジゼリーの一 これは前のような牛乳のゼリーを冷まして半ばまった処へ玉子の白身を泡立ててよく混ぜて今度は本式に固めます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
家名相續ともすべしと一人二人ならず、ある學士親友なりし當時醫學部有名教授どのをもつてみしを
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
羊のむれは羊の群らしくそんなことに関係なく、しじゅう汽車に驚いてまってみたり、池に直面して凝議したりなんかばっかりしてる。
われに与えんとならば、まずひそやかに与えよかし。われらみに持てる想いを、何人もさとらぬぞよき。
笑やアがって……あれまア肥料桶げ出しやアがった、をかたせ、アヽ桶をして挨拶しているが……あゝ兼だ新田の兼だ、御厄介になった男だからなア
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小作米の代りに勞働を提供したり、借金の抵當に、一生奉公の約束で、子供を提供する例も、決して少なくはなかつたわけです。
つまらなそうに地面をかぎながら黒が立ち去っていったあとまでも忠相と泰軒の声はみにつづく。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
精米所の主人や、浜屋の内儀さんなどに、家賃や、時々の小遣などの借のたまっていた壮太郎のために、双方の談合で、そのに、お島の体があずけられる事になったのであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そうして行きながら、日常生活に没頭していながら、精神の自由をく守って、一歩も仮借しない処が Apollon 的だ。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
引いたほうが利口だろうぜ。お奉行所へ聞こえても、面白くあるめえと思うのだ。りだからな
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
加えて、十字架にどり、その上に地を這う蛇を結い付けて、邪悪に全勝せり、モセスかくて威光を揚げたれば、吾輩は吾輩の神たるキリストに向いて唄うべし
これこそわれから死を求むる、火取虫よりなるなれ。対手は年経し大虎、其方は犬の事なれば、縦令怎麼なる力ありとも、尋常にみ合ふては、彼にんこといと難し。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
今は時もい上に、軽いものは入墨、追い払い、重いものは永牢、打ち首、獄門、あるいは家族非人入りの厳刑をさえ覚悟してかかった旧時代の百姓一揆のように
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこで単に気持のいい婦人は、それが決してまだら模様でないことを力説してから、「ときに、お生憎と今どき、あなたのように、そんな襞飾なんかつけてるはありませんのよ。」
り取れしこと專がめにより又村中の者を呼び酒宴をし梅が不義昌次郎がりの始末相顯はれ是に因て梅を離縁致し夫より同村の懇意の者が中だちにて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「待ってくれたまえ。わたしはそうくわしいことも知りませんがね、平田派の学問はより過ぎるような気がしてしかたがない。こんな時世になって来て、そういう古学はどんなものでしょうかね。」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
女の死体の半焦げになった傍に小さな一まりの消炭のような物を置いてある所があった。私はそれは女の負ぶっていた子供の死体であろうと思った。
死体の匂い (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
『ほんとかって、あなたがそれを知らんということはない、だけれども知らなかったらそれまでの話です、もうあなたも知ってみればこの後の方法をつけんじゃア』
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「お君さんはが悪うおますな」と、長屋の者が慰めに掛っても
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
しかして神のを見よといふ言葉、あたかも蝋に印影さるゝごとくあざやかにその姿にられき 四三—四五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そんな甘い瞑想の谷へ曳きずりこんでしまったは、一体どなたでございますの?
術士化け来って、その指環をり取ると、ミネカニエロまた老人となり、指環を取り戻さんと鼠が住む深穴国に至る。鼠ども術士の指をんで環をミ翁にす。
門並に延寿のるやかましさ (主水)
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
子、子貢にって曰く、汝回とれかれる。えて曰く、は何をえて回を望まん、回は一を聞いて以て十を知る、賜は一を聞いて以て二を知るのみ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ところでそっちの処置がついたら、そろそろ後釜の売りつけ——いやここだて、おれもさんもをな、まあお浪さんのあとに入れたいと思っているのだ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
長二、お前、亜米利加とかで大層お世話になつた婦人があるぢや無いか、偉い女性だとお前が言ふのだから、大した人に相違なかろが、一つ其婦人を貰ふわけにやなるまいか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
向うは往来三叉になっておりまして、えは新利根大利根にて、しも空はどんよりと雨もよう、かに見ゆる田舎家盆灯籠の火もはや消えなんとし、往来途絶えて物凄
文句を云わずに伏罪する事の便宜を悟った彼は、たちまちちを改ためた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
扨々御親切じけなし私しは本所松坂町に住む七右衞門と申す者なるが其金の譯と云ふは我等女房三年越の大病にて打臥り惣領の風眼にて種々療治致せ共當春よりとう/\兩眼共れ何共詮方なく我等は老年に及びし重病人に掛りて商賣等も致さず益々困窮にり今日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ふさらに何故に模寫樣式とが一樣ならざるやを我に告げよ、我自らこれを想ふはいたづらなればなり。 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
処々裂けた襖、だらしなく吊下つた壁の衣服、煤ばんで雨漏の痕跡がついた天井、片隅に積んだ自分の夜具からは薄汚い古綿がみ出してる。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
もはや町々をめに来る近衛騎兵の一隊が勇ましい馬蹄の音も聞こえようかというころになった。その鎗先にかざす紅白の小旗を今か今かと待ち受け顔な人々は彼の右にも左にもあった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
封じ目ときて取出せば一尋あまりに筆のあやもなく、有難き事の数々、じけなき事の山々、思ふ、ふ、忘れがたし、血の涙、胸の炎、これ等の文字縦横に散らして
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼は、若い男鹿の四肢のように、スラリとな少年の姿を、飽かず眺めたり、父と母とにみに話しかける簡単な会話に、耳を傾けたりしていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それは鍛冶屋で、トンカン、トンカンと鉄砧を撃つい響が、地の底まで徹る様に、村の中程まで聞えた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さて他の聖者の即ち先にエムメにて百合となりて悦ぶ如く見えし者は、少しく動きつゝかの印象し終りたり 一一二—一一四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しかしてかのあまたの光に飾らるゝ天は、これをめぐらす奧深き心より印象を受けかつこれをす 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
苦節はくすからずの一句、爻辞の節の上六に、苦節、くすれば凶なり、とあるにづくとも、口気おのずから道衍の一家言なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
道衍は豪傑なり、孝孺は君子なり。逃虚子は歌って曰く、苦節くすべからずと。遜志斎は歌って曰く、苦節未だ非とす可からずと。逃虚子は吟じて曰く、伯夷量何ぞきと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其様ことは先生に取つて少しも珍らしく無いのだ、此頃は風評が立つてるんだ——山木の梅子さんて令嬢
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
此の老女をつて下ださい、是れは先頃芸妓殺はれた、兼吉と云ふ私の友達の実母です、——老母、私は、或は明日から他行するも知れないが、少しも心置なく此の令嬢御信頼なさい
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
奥様それでは、私も、お怨み申さにやなりませぬ。口から、口へ、口うつし。演劇で見ました、その摸型を、一生懸命、やつとの事で、繋ぎ止めたるお生命を。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
うわははははは、この師直は、鮒侍などと、旧い摸型は行き申さぬ。当意即妙新案の、蝸牛紳士は、どでござる。いざ改めて、今宵の肴に、紹介申すと。戯れて、笑はすつもりも、御念が入つては。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
夜中郵便と書いて板塀に穴があいているところを見ると夜はりをするらしい。正面に芝生土饅頭に盛り上げてぎると張る松をのごとく植える。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
六尺の距離はのごとくめられて、主客の位地は辛うじて、接待の道具でがれる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
誰でも人は胸に燃え立つ火のめて居るものです、火の口を明けて其を外へき出さぬ程心苦しいことはありませぬ、世の中の多くは其れを一人のに献げて満足するのです、けれど
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「ぢや、お嬢様も其れを一人のにお上げなさればいぢや御座いませんか」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
こちとらと小僧のは裸足だから苦もねえが、さてはいった足形ばかりで出た跡のねえのが、のう皆の衆、ちっとべえ臭かごわせんかい。
足袋屋じゃねえが、ここに足形が三種ある。一つあ死人の高足駄で左手から蔵へ、こりゃあ夜中の雨の最中に付いたもの。
左様ぢや無い、私はに身も心も献げた丈夫るのです、けれど篠田さん——貴方は少しも私の心
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
武「なには医者じゃアないが、貴方は何かえ、此の長屋を支配なさる藤兵衞殿と仰しゃるかえ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わしは自分の過去の青年時代や、自分の受けたすべての侮辱に対してき討ちをするんです!
は二三もう切干らなければならないと自分についてつてたことをして、おつぎが機轉かしたとんだ。庖丁雨戸える。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
の如く菩提寺かなる家財調度賣代なし夫婦が追善のとして菩提寺へ何呉となく取賄信實に世話しけりば村の人々も嘉傳次がを哀み感應院のじけるとかや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「いいえ、主人は大層良くしてくれますので有難い幸福なことだと思っております。しかし、前の先妻して行かれた娘さんが一人、どうにも私に懐かないのでございます」
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
聞て我輩に驚けりれの心己れが嗜欲にざるを知り罪を犯せし後にとも犯さゞる前にらざるを知り浪費せざる前に早く物と換へて其災ひを未前に防ぐ智といふべし歸りて父の温顏を見るを
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
文選の小僧共はまだ原稿が下りないので、阿弥陀䰗をやつてお菓子を買はうと云ふ相談をして居て、自分を見ると、「野村さんにも加担ツて貰ふべか。」
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
文選の小僧共はまだ原稿が下りないので、阿彌陀鬮をやつてお菓子を買はうと云う相談をして居て、自分を見ると「野村さんにも加擔ツて貰ふべか。」
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
仕方のなくなった守衛は、屋上からの狭い出口をめて、そこから一人ずつ通して首実験をしようとしたが、そんなことをしていたら一時間経っても仕事が出来ない。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
幼少の頃、将来は何に成るの? と能く聞かれたものでした。すると私は男の子の双肩聳やかして女弁護士! と答えました。
職業の苦痛 (新字新仮名) / 若杉鳥子(著)
あんなもの建てなけりゃアいゝに、庚申塚が有って見えやアしねえ、庚申塚取除
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
火遁の術は奇にして尋ねし 荒芽山畔まんとす 寒光地につて刀花乱る 殺気人を吹いて血雨たり 予譲衣を撃つ本意に非ず 伍員墓を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それから藤沢古実君が土を用意して来て居り、息のあるうち恩師の顔をにとりたいといふので、夫人不二子さんのを得て、写真も撮り、面塑も出来た。そして廿六日は暮れた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
「それにあのも、オホホホ何だと見えて、お辞儀するに顔を真赤にして、オホホホホホ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
只今では高輪の船宿で、伊勢屋と申すにおいでゞすが、此の事を御重役渡邊様へ達して、渡邊さまからおへ伺いました処が、早々召返すようにというので、御苦労遊ばした甲斐があって
辛未、皇太子、使をして飢者を視しむ。使者り来て曰く、飢者既にりぬ。に皇太子を悲しみ、則ちりて以て当処めしむ。む。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
『棺の中へ入れとけ。ドッチにしても形式ばっかりの診察じゃろうケニ』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かの女が、心堅膽大ければ、マリアを下に殘しつゝ、クリストとともに十字架にりし事さへこれが益とならざりき 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
……はこれまでここにって幾十人幾百人、いろいろの人のいろいろの顔を、いろいろの手法で刻んだけれど、これぞ本当に悪人というそういう顔を見たことがない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そういう場合、大抵接吻と指切りをにおいて行くのが、思いやりのある彼女の手であった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
家作を担保に五百両の現金を生み出し、夕方立寄ったお艶にその金を握らせて無理に「一札入申候証文之事」を書かせ、ここで二百両撥ねようと約束通り世間を忍んで子の刻に
ローラン・ダーヴィユーまた述べたは、かつてアラビヤのある港で、一水夫が灰一俵ぐるとて一つ取りすと、聴衆一同無上の不浄に汚されたごとく争うて海に入るをた。
「するとあのが、き役と女形と、二た役勤めたというんですか」
これを右ようにヒロメ(幅広い海藻の意)と呼べば古名復活にもなってがたよろしい。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「はあ、いえ、それでございますがな。まあ、御新造さん、お掛けなすって。旦那もどうぞ。いらっしゃいましたよ、つい今しがた、前刻旦那が。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
獸の群の女王をえんとて己をブオソ・ドナーティといつはり、その遺言書を作りてこれを法例の如く調ふるにいたれるに似たり —四五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
万葉の中には「田子の浦ゆうちいでて見れば真白にぞ不尽高嶺に雪はふりける」「わかの浦に満ちくればをなみ蘆辺をさしてたづ鳴きわたる」
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
清き人は其の時に神を見ることが出来るのである、多分万物の造主なる霊の神を見るのではあるまい、其の栄の光輝その質の真像なる人なるキリストイエスを見るのであろう
アンドレーセン子爵にづいているのソールヴェイグ夫人、その母親のフロム夫人、それらの人々ともどもホール入口で客を迎えて
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
川中にはさゞ波の小じわが立つてそれが一まりづゝ動きながら、あるひは右あるひは左へ水の色を変へてゐる。
両国今昔 (新字旧仮名) / 木村荘八(著)
感謝えません。』と不測憘涙るゝをなかつた。無邪氣なる日出雄少年をまんまるにして、武村兵曹肩上ると。
げて出行たりは徳右衞門をめ家内の者もホツト溜息吐計なりて善六は神奈川へ行て駕籠
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こうした家々が、ところによっては野原のようにだだっぴろい通りとしもない木柵の間にぽつんぽつんと立っており、ところによっては蝟集まってごちゃごちゃと立てこんでいた。
「お師匠さんの芸談を聴きに来た、演芸の方の記者らしいのですよ。談話といてくだすった方が好いと思いますから、お逢いになってくださいな。」
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
妾が紅矢様の馬と着物を詐欺り取って、紅矢様に化けて来ていたので御座います。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
その印可に書いてある佐々木小次郎の名を詐称って歩くと、かなり都合のよい時もある。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姥は居ずまいを直して、厳かな声音で、り出した。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
前世の宿因に依ってこのらいをせり、これを形見にせよとて、玉の箱を残して去った、時兼恋情に堪えず、平木の沢に行って歎くと、かの女十丈ばかりの大蛇と現わる
俺達は、お前の仲間十何人のきを取ってやろうと思っているのだから、早く気をシッカリさして返事をしてくれなければ困る。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一時を弥縫せんと、ここに私印偽造の罪を犯して武男の連印をり、高利の三千円を借り得て、ひとまず官金消費の跡を濁しつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
お君さんは運命が悪うおますなと慰め顔の長屋の女たちにも、仕方おまへん、そんな不幸もどこ吹いた風かと笑ってみせ、例の死んだ人たちの想い出話そしてこみあげて来るすゝり泣きを期待し
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
あちこち粗らに人家が集団まっていたりする、代表的な、寒ざむしい新開地だった。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「ええ。今消させて直ぐ自動車でコチラへ参りましたのよ。ちょっとこの青年へいって置きたいことが御座いましたもんですから……」
女坑主 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
僕にしてかくのごとき弱点はさらにないという自信がさらにければ、もっと大胆に論じたいが、自分でみて折々は逆上そうになったこともあった。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
半「銚子屋のは頑固いからそう/\出歩く訳にもゆかず、そりゃア己だっても心配はして居るけれども、左様はいかねえ」