“風眼”の読み方と例文
読み方割合
ふうがん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中年ちゅうねんから風眼ふうがんわずらッて、つぶれたんだそうだが、別に貧乏というほどでもないのに、舟をがんとめしうまくないという変物へんぶつで、疲曳よぼよぼ盲目めくらながら、つまり洒落しゃれ半分にわたしをやッていたのさ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
扨々御親切かたじけなし私しは本所松坂町に住む七右衞門と申す者なるが其金の譯と云ふは我等女房三年越の大病にて打臥うちふしり惣領のせがれ風眼ふうがんにて種々いろ/\療治致せ共當春よりとう/\兩眼共つぶれ何共詮方なく我等は老年に及びしうへ重病人に掛りて商賣等も致さず益々困窮にせまり今日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)