“変物”のいろいろな読み方と例文
旧字:變物
読み方割合
へんぶつ66.7%
かはりもの16.7%
かわりもの8.3%
エクセンドリック8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
善兵衛は若い時分から口の悪い男で、少し変物へんぶつで右左を間違えて言う仲間の一人であったが、年を取るとよけいに口が悪くなった。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「イヤ、もう、其事にきましては絶えず心配して居りますので、——何分当人が、少こし変物かはりものと来て居りますので——」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ついには男爵どころか県知事の椅子ひとつにもありつき得ず、むなしく故郷くにに引込んで老朽ちんとする人物も少くはない、こういう人物に限ぎって変物かわりものである、頑固がんこである、片意地である、尊大である
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「うちのお母さんがいってたわ。あの子みたいに、ありもせぬことをありそうに考えるのは莫迦げているって。そういう女は大きくなってから変物エクセンドリックになるんですって。」