“空”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
そら23.3%
から17.9%
くう15.4%
むな15.4%
10.2%
8.3%
うつ1.4%
あだ1.2%
むなし1.1%
うつろ0.9%
(他:93)4.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“空”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)48.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語30.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しづかなそらをぢり/\とうつつてかたぶいたかとおもふと一さんちはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
きらめくやいばは金剛石の燈下にまろぶ光きら/\截切たちきる音はそらかく矢羽やばねの風をる如く
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
十九日の朝から国道第一号や板橋街道や五日市街道を、からの陸軍の大型トラックがひっきりなしに出て行くのが注意をひいた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
と、代金をおいて、外へ出て来た。彼の懐中ふところは、常にかくの如くにして、半日の休日には、からになるのが常だった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
居士は一紙の墨符ぼくふを書いて、くうにむかってなげうつと、妻はひと声高く叫んで、屋根がわらの上に飛びあがった。
元より見事に、――と思ったのに、八人おそって、八人仕損じたことのない直人の剣が、どうしたことかゆらりとくうに泳いだ。
流行暗殺節 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
わがもとめはむなしからず、予はわが深き至情の宮居にわが神いましぬと感じて幾たびか其の光明に心をどりけむ。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
「うん、この岩さえどけりゃ、いいんだがなあ、ここまで来て、むなしくもどるというのは、なんといってもしゃくにさわるな」
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
飼うには重曹とか舎利塩などのような広口の瓶のいたのを利用して、口は紙でおおうてそれに針で沢山の穴をあけて置く。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼がベンチのあたりを離れ、それと出口とのあいだにあるいた場所に近づくか近づかないかのうちに、初めて僧の声を聞いた。
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
き家」という言葉は道教の万物包涵ほうかんの説を伝えるほかに、装飾精神の変化を絶えず必要とする考えを含んでいる。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
「ええッ! だが私は腹がききってるんだ。私は日の出から歩き通した。十二里歩いたんだ。金は払う。何か食わしてくれ。」
だから貴方のやさしい燃えるやうな言葉にはうつろな響があるのは当り前すぎるわ。いくら貴方がそれを御自分では不満足でもね。
そんな時など、それほどうつけたようになっているおりおりの自分の姿が、私にも何かしら異様に思われたりするのだった。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
道理で来てから帰るまで変なことずくめ、しかし幽霊でもおれ一廉いっかどの世話をしてやったから、あだとは思うまい。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その金色こんじきしんあかがねづくり、そのあだなるりんの上に、露とむすぶ涙は基督クリスト御歎おんなげ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
この春のもたらせしものは痛悔と失望と憂悶ゆうもんと、別にむなしくその身をおいしむるよはひなるのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
坂上なる巡査派出所のともしむなし血紅けつこうの光を射て、下り行きし男の影も、取残されし女の姿もつひに見えず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
白虎太郎は、形を改め、おごそかに呪文じゅもんを唱え出した。左右の掌を合掌に結び、パッと掌中をうつろにした。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かの鷲の低語さゝやきは、待つ間もあらず頸を傳ひて――そがうつろなりしごとく――のぼり來れり 二五―二七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
うもわたくしはらつて歩かれませぬ、其上そのうへ塩梅あんばいわるうございまして。
行倒の商売 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
三「これは恐れ入りやすな、わたくしの腹のった顔が貴方にちゃんと解るなんてえのは驚きやしたなア、何うか頂戴致したいもので」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
濶葉樹かつようじゅの大木が道のあきまで茂り合っている辻の曲り角までその一騎が来かかった時、つと木陰から往来へ躍り出て、
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と――あき屋敷の中でポッと一つのがともりました。そして、さっきは閉まっていた盲目窓めくらまどが半分ばかりいている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まだ朝飯にありつかないんで、――あわてて飛出したが、すきぱらに小石川は遠すぎましたよ」
君たちはただ口腹にすぎないと僕は断言する。物をつめ込もうとばかり考えてるすきっ腹ばかりだ。
甘い香のする柿の花が咲くから、青いへたの附いたむだな實が落ちるまで、私達少年の心は何を見ても退屈しませんでした。
智惠子は考へ深い眼を足の爪先に落して、歸路を急いだが、其心にあるのは、例の樣に、今日一日をむだに過したといふ悔ではない。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
すべて――スタンドの灯で見る蚊帳も、その白さも、柔らかさも、カラな隣の部屋の歩き心地も、新鮮な感覚でした。
日記・書簡 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
高圓山の墓原も、佐紀の沼地・雜木原も、又は、南は山村ヤマムラ、北は奈良山、泉川の見える處まで馳せ〓つて、戻る者も、戻る者も皆カラ足を踏んで來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
カヒナが動き出した。片手は、まつくらなクウをさした。さうして、今一方は、そのまゝ、岩ドコの上を掻き捜つて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カヒナが動き出した。片手は、まつくらなクウをさした。さうして、今一方は、そのまゝ、岩ドコの上を掻き搜つて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
竹村君はこのかぜの中を突兀とっこつとして、忙しそうな往来の人を眺めて歩く。
まじょりか皿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ごろごろする石の上を下駄ばきでは歩きにくかつた。房一は川から上つたまゝの濡草履をはいてゐるので速い。盛子はらになつた追鮎箱を手にして後からついて行つた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
しかしあまり長くそこに立っていたためにすっかりお腹をすかしてしまいました。
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
例の絶食に腹をすかせ、「入塾が出来ない位なら生ている甲斐がない」ト溜息ためいき噛雑かみまぜの愁訴、しおれ返ッて見せるに両親も我を折り、それ程までに思うならばと
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「かくとしも知らでや去年こぞのこの頃は君をら行く田鶴たずにたとえし」と。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
アオいオラを見イたら
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
門は、左京二条三坊に、北に向いて開いて居るが、主人家族の住ひは、南を広くけて、深々とした山斎ヤマが作つてある。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
門は、左京二條三坊に、北に向いて開いて居るが、主人家族の住ひは、南を廣くけて、深々とした山齋ヤマが作つてある。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ところがまるで、追つかけるやうに、藤原の宮は固より、目ぬきの家並みが、不意の出火で、其こそ、あつと言ふ間に、痕形もなく、ソラモノとなつてしまつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ところがまるで、追つかけるやうに、藤原の宮は固より、目ぬきの家竝みが、不意の出火で、其こそ、あつと言ふ間に、痕形もなく、ソラモノとなつてしまつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
また一説にはこれら皆うそで実は尊者の名パトリックをノールス人がパド・レクルと間違え蟾蜍ひきを(パダ)い去る(レカ)と解した。
翌朝目を覺ました時は、雨戸の隙を潜ってうそ寒く障子を染めた曉の光の中に、石油だけは流石に凍らぬと見えて、しんを細めて置いた吊洋燈つるしランプ昨夜よべの儘にうつすりとともつて居たが、茶を注いで飮まずに置いた茶碗が二つに割れて、中高に盛り上つた黄色の氷が傍に轉げ出して居た。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それとも自分がいなくなってからのちは、机をえたまんま、がらどうにしてあるかしらん。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのがらんとした図書室を横切って、突当りの明りが差している扉を開くと、そこは、好事家こうずか垂涎すいぜんの思いをさせている、降矢木の書庫になっていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
其中そのうちはらすいたとえてラクダルは面倒臭めんだうくささうに手をのばして無花果いちじくとつくちれた。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
はらすいると、のばしてとゞところなつ無花果いちじく芭蕉ばせうもぎつて
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ましてや謙遜な二葉亭は文章の造詣ぞうけいでは遥に春廼舎に及ばないのを認めていたから、おのれをむなしゅうして春廼舎の加筆を仰いだ。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
折角ここまで踏出しながら、何にもしないで手をむなしゅうしてオメオメとどうして帰られよう。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ヨウヲ隔ツ黄〓コウリ ムナシク好音コウイン
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
眼前ムナシク旧山川ニ対ス
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今時いまどきの民家は此様の法をしらずして行規ぎょうぎみだりにして名をけがし、親兄弟にはじをあたへ一生身をいたずらにする者有り。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
槍はかつげど、うはのそら、渋面しふめんつくれど供奴ともやつこ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そォらの上からみんなの小鳥が、
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
そして、いつしか二人ふたりは、あか夕焼ゆうやぞらなかはいってしまったゆめました。
金の輪 (新字新仮名) / 小川未明(著)