“すか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スカ
語句割合
59.5%
34.2%
2.9%
0.7%
0.7%
0.5%
数個0.5%
0.2%
透過0.2%
酢川0.2%
須加0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何だって、そんな余計な事を云うんだ」と度盛どもりすかして見る。先生の精神は半ば験温器にある。浅井君はこの間に元気を回復した。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それをなだめたりすかしたりしながら、松井町まついちょううちへつれて来た時には、さすがに牧野も外套がいとうの下が、すっかり汗になっていたそうだ。……
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
『それ發射はつしや!。』とわたくしさけ瞬間しゆんかん日出雄少年ひでをせうねんすかさず三發さんぱつまで小銃せうじう發射はつしやしたが、猛狒ゴリラ平氣へいきだ。武村兵曹たけむらへいそうおほいいかつて
ふふん、地球なんざあ、いけすかない
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
トいってまだ年端としはも往かぬに、ことにはなまよみの甲斐なき婦人おんなの身でいながら、入塾などとはもっての外、トサ一旦いったんは親の威光で叱り付けては見たが、例の絶食に腹をすか
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
すかさず白糸は起きかえるところを、はたと踢仆けたおされたり。賊はそのひまに逃げせて行くえを知らず。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
看護員はひしひしとその身を擁せる浅黄の半被はっぴ股引ももひきの、雨風に色せたる、たとえば囚徒の幽霊のごとき、数個すかの物体をみまわして、秀でたる眉をひそめつ。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ころは夏なりしゆゑ客舎やどりしいへにはかげにむしろをしきて納涼すゞみ居しに、主人あるじは酒をこのむ人にて酒肴しゆかうをこゝに開き、は酒をばすかざるゆゑ茶をのみて居たりしに
そこで僕は、伸子がレヴェズにあのへやを指定して、自分はアレキサンドライトを髪飾りにつけ、それに電燈の光を透過すかさせて、レヴェズを失意せしめた——と解釈するに至った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
酢川すかおとし』の行為は法に触れるべきものであるが、『酢川おち』の現象は村民にとつては無くてはならぬ、はば一つの年中行事の如き観を呈するに至つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
そして、しまいに、須加すかというところまでおいでになると
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)