“松井町”の読み方と例文
読み方割合
まついちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それをなだめたりすかしたりしながら、松井町まついちょううちへつれて来た時には、さすがに牧野も外套がいとうの下が、すっかり汗になっていたそうだ。……
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
細君さいくんが席に呼び入れられた。そしてもし渋江道純の跡がどうなっているか知らぬかと問われて答えた。「道純さんの娘さんが本所松井町まついちょう杵屋勝久きねやかつひささんでございます。」
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しかしおれんの憂鬱は、二月にはいってもない頃、やはり本所ほんじょ松井町まついちょうにある、手広い二階家へ住むようになっても、不相変あいかわらず晴れそうな気色けしきはなかった。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)