“間”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
43.8%
あいだ16.9%
けん9.1%
あひだ6.8%
かん5.5%
あい3.9%
ひま3.1%
うち2.7%
げん2.2%
なか1.8%
(他:100)4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“間”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)49.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語44.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌11.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
けれども私の鼓の評判はよくなかった。第一調子が出ないし、や呼吸なぞもなっていないといって内弟子からいつも叱られた。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
半分道も来たと思う頃は十三夜の月が、から影をさして尾花にゆらぐ風もなく、露の置くさえ見える様な夜になった。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
わたしはやむを得ず俯向うつむいたなり、御留守おるすあいだ出来しゅったいした、いろいろの大変を御話しました。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ほんとうに、ってこうしてながめるというようなことは、幾年いくねんあいだ、いままでになかったのです。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そんなふうにして、帽子は僕につかまりそうになると、二けん転がり、三間転がりして、どこまでも僕から逃げのびました。
僕の帽子のお話 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
と、をつとは四五けんむかうにつてゐる子供こどもはういろどりしたゴムまりげた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
先刻せんこくはるか/\の海上かいじやう朦乎ぼんやり三個さんこ燈光ともしびみとめたあひだこそ
口々くちぐちんなことが遠慮ゑんりよもなく反覆くりかへされた。あひだ少時しばし途切とぎれたとき
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
裁判の執行ほ数日のかんあり、乞ふ今夜ただちに校訂に着手して、之を両兄に託さん入獄ののち之を世に出だせよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
その女は以前島の料理屋で仲居なかいをしていたんだが、その女と仲よくなったために、そのかん島におれない事情ができて、
石ころ路 (新字新仮名) / 田畑修一郎(著)
丁度、白峰山脈からいえば、農鳥山の支峰の下で、河原から、赤石山脈のあいたけとは、真面まともに向き合っている。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
あいたけは大断崖を隔てて北に聳えている、北岳はここからは見えない、峻急な山頂の岩壁を峰伝いに北に向けて直下する。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
言うひまに兼輔はもう近づいた。柳の雨に濡れて立つ美女を前にして、若い公家と若い陰陽師とは妬ましそうに眼をみあわせた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
船頭があぶないと注意するひまもなしに、一人の若い娘はからだの中心を失って、河のなかへうしろ向きに転げ落ちてしまった。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
嘔吐もどしたら、また食べる迄の事さ。食べては吐き、食べては吐きしてるうちに船も仏蘭西の港へ着かうといふものだ。」
「いかゞでございませう、このお品では。それからお洗濯せんだくなさいますうち別のがお入用いりようだと存じますが。」
みち幅三げんとない横町の両側には、いろとりどりの店々が虹のように軒をつらねて、銀座裏の明るい一団を形づくっていた。
銀座幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
その吾々が仕事をしている二三げん向うには、端舟ボート釣綱つりつなが二本、中途から引っ切れたままブラ下がっていた。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
丁度そこへ徳田秋江しうかう氏が来合はせたので、新しい材木のごたくさ転がつたなかに立つて写真を撮つた事があつた。
「君に覚えが無くても、僕の方には覚えがあるんだからね。」と児玉氏は卓子テーブルなかに馬のやうにはぐきをむいで見せた。
開きかゝりてありしふすまあひより下女の丸き赭面あからがほ現はれて「お嬢様、奥様が玄関で御待ち兼ねで御座んす」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
円かなる望月ながら、生蒼なまあをく隈する月の飛び雲の叢雲むらくもあひ、ふと洩れて時をり急に明るかと思ふ時なり。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あわいの隔った時分から――西河岸の露店の裸火を、ほんのりと背後うしろにして軒燈明の寝静まった色のちまたに引返す
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あわいもやや近くなり、声も届きましたか、お雪はふとあゆみとどめて、後を振返ると両の手を合せました。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ヨルよりも暗くなつたイホリの中では、明王像の立ちさへ見定められぬばかりになつて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ヨルよりも暗くなつたイホリの中では、明王像の立ちさへ見定められぬばかりになつて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
穎鋭えいえいにして以てこれを理にしょくす、ままはっして文をす、水のいて山のづるが如し
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
朝鮮にある沖縄人から前日報ぜられたは、以前ハブ蛇多き山を焼くとかように自身を咬んだまま死んだハブばかりまま見当った由。
わが目はかれらの姿にともなひ、あはひの大いなるによりさらに先を見るをえざるにいたりてやみぬ 七三―七五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あはひへだてゝ、一の火輪ひのわかの點のまはりをめぐり、その早きこと、いと速に世界を卷く運行にさへまさると思はるゝ程なりき 二五―二七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あれは番町の方の鰐淵と申す、地面や家作などの売買うりかひを致してをります者の手代で、はざまとか申しました」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
はざまさん、貴方あなたどうあそばして、非常におふさぎ遊ばしてゐらつしやるぢや御座いませんか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
男嶽ヲノカミ女嶽メノカミとの間になだれをなした大きな曲線タワが、又次第に両方へソソつて行つてゐる、此二つの峰のアヒダの広い空際ソラギハ
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
男嶽ヲノカミ女嶽メノカミとの間になだれをなした大きな曲線タワが、又次第に兩方へソヽつて行つてゐる、此二つの峰のアヒダの廣い空際ソラギハ
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
それは今日にあって大きい幸福です、自分の性根をこのカンに腐らせないでゆける道ですから。
 カンに古仏のほこらを尋ぬ。
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
それから『大清一統志』三五五、〈意太利亜イタリア哥而西加コルシカに三十三城あり、犬の能く戦うを産す、一犬一騎に当るべし、その国陣を布くに、毎騎一犬をまじう、かえって騎の犬にかざるものあり〉。
「石皆奇状両岸に羅列す、或は峙立して柱の如く、或は折裂して門の如く、或は渇驥かつきの澗に飲むが如く、或は臥牛の道に横たはる如く、五色陸離として相まじはり、しゆん率ね大小の斧劈を作す、も荷葉披麻を作すものあり、波浪を濯ふて以て出づ、交替去来、応接に暇あらず、蓋し譎詭変幻中清秀深穏の態を帯ぶ。」
日本ライン (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
曲中にはまゝ何の縁故もなき曲より取りたる、可笑しき節々をはさみたるが、姫が滑稽なる歌ひざまは、その自然ならぬをも自然ならしめき。
まゝ菅茶山の評のあるものは、茶字を署して別つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其へ、山アヒを出たばかりの堅鹽カタシホ川―大和川―が落ちあつて居るのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其へ、山アヒを出たばかりの堅鹽カタシホ川―大和川―が落ちあつて居るのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
まことに得難かりしこのいとまこそ、彼が宮を失ひし以来、ただこれにへて望みに望みたりし者ならずとんや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼はほとんどこの女の宮ならざるをも忘れて、その七年の憂憤を、今夜の今にして始て少頃しばらく破除はじよするのいとまを得つ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ぺえ/\と云ってグーッと引掛ひっかけたが、銭がねえんだが馴染の顔だからね、これ/\の災難せえなんに逢って布団のええだ財布せえふを忘れて来て、取りにく事が出来ねえから明日あしたの晩まで貸しておくれというと
「さうだな衣物きものあぶえゝだやうねえなそんぢや褞袍どてらでもからつてつとえゝな、蒲團ふとんだけぢやぬくとまれめえこら」かれすこ權威けんゐつた態度たいどでいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
聖經せいきやうしべにひもどく花のかひ
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
しばし有りてをんなどもの口々に呼邀よびむかふる声して、入来いりきし客の、障子ごしなる隣室に案内されたる気勢けはひに、貫一はその男女なんによの二人づれなるを知れり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たまた荷葉かよう披麻ひますものあり、波浪をあろうてもっず、交替去来、応接にいとまあらず
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
諸王の入京会葬をとどめたる時の如き、諸王は皆おもえらく、泰皇考たいこうこうの詔をめて骨肉をへだつと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
大王と天子と、義はすなわち君臣たり、しんは則ち骨肉たるも、なお離れへだたりたもう、三十万の異姓の士、など必ずしも終身困迫して殿下の為に死し申すべきや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここに天の日矛、そのの遁れしことを聞きて、すなはち追ひ渡り來て、難波に到らむとするほどに、その渡の神へて入れざりき。
かれその政いまだ竟へざるほどに、はらませるが、れまさむとしつ。
そこで、落ちた花は已に死んだ母上、咲いて居る花は父上、蕾ながら散るものは、此愛護の身の上であると考へて「恨み言書きたしとて、ゆんでのこゆびくひきり、岩のハザマに血を溜め」恨み言を書きとめる。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)