“宗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そう56.4%
むね17.9%
しゅう12.8%
2.6%
しゆう2.6%
たっと2.6%
とうと2.6%
シュウ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも、そうさんもあんまり近頃ちかごろ御出おいででないし、わたし御無沙汰ごぶさたばかりしてゐるのでね、つい御前おまへこと御話おはなしをするわけにもかなかつたんだよ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今日もやつとすませたばかりのところへ、お隣の二年生のむねちやんが、きれいなお菓子箱をかゝへて、内庭に入つて来ていひました。
かぶと虫 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
馬琴の人生観や宇宙観の批評は別問題として、『八犬伝』は馬琴の哲学諸相を綜合具象した馬琴しゅうの根本経典である。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
私はこれを子供のように思い、つ住居の家も近処きんじょで朝夕往来して交際は前年の通り、そうさん/\といって親しくして居ましたが、元来がんらいこの太郎の母は神官の家の妹で
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
龍華寺りようげじ信如しんによしゆう修業しゆげうには立出たちいづ風説うわさをも美登利みどりえてかざりき、あり意地いぢをばそのまゝにふうめて、此處こゝしばらくのあやしの現象さまれをれともおもはれず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女人見おわって、心に歓喜を生じ、奇特の想いを生じて、この人をたっとび仰ぐ
(十三) 有子曰く、信、義に近きときは、ことむべきなり。恭、礼に近きときは、恥辱に遠ざかる。したしむところ其の親を失わざるときは亦とうとぶべきなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
経論ニ迷惑シテ諸人ヲ欺誑キキョウシ、往生オウジョウギョウヲ以テシュウトナストイエドモ、却ッテ、往生ノ行ヲ妨碍ボウガイセリ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)