“孟宗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうそう77.3%
まうそう22.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太い孟宗もうそうを十本あまりも途中から切り、上から鉄の棒で節を抜いて、大地に生えたままの生竹に、実に八千両という贋造小判を隠したのです。
真竹まだけ孟宗もうそうの類は、この地方には十分に成長しません。でも、細い竹のやぶがありまして、春先にはそこから細い竹の子が頭を持ち上げます。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
太い孟宗まうそうを十本あまりも途中から切り、上から鐵の棒で節を拔いて、大地に生えた儘の生竹に、實に八千兩といふ贋造小判を隱したのです。
藤木川ふぢきがはの岸を徘徊はいくわいすれば、孟宗まうそうは黄に、梅花ばいくわは白く、春風しゆんぷうほとんおもてを吹くが如し。たまたま路傍の大石たいせきに一匹のはへのとまれるあり。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)