孟宗まうそう)” の例文
太い孟宗まうそうを十本あまりも途中から切り、上から鐵の棒で節を拔いて、大地に生えた儘の生竹に、實に八千兩といふ贋造小判を隱したのです。
藤木川ふぢきがはの岸を徘徊はいくわいすれば、孟宗まうそうは黄に、梅花ばいくわは白く、春風しゆんぷうほとんおもてを吹くが如し。たまたま路傍の大石たいせきに一匹のはへのとまれるあり。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其代そのかはむかし名殘なごりの孟宗まうそう中途ちゆうとに二ほんうへはうに三本程ぼんほどすつくりとつてゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
孟宗まうそうの竹籔
十五夜お月さん (旧字旧仮名) / 野口雨情(著)
孟宗まうそうの筍
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)