“中途”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちうと36.7%
ちゅうと36.7%
ちゆうと10.0%
なかたび10.0%
なかほど6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれもそれ中途ちうと盲目めくらつたんだから、それまでにはたらいて身體からだ成熟できてるしおめえもつてるとほりあんで仕事しごと出來できるしするもんだから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
とたんに、あッ——とれた咲耶子の声が、糸を切ったように、中途ちゅうとからポツンときれて、それっきり、あとはなんの音もしなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中途ちゆうとからかほした宗助そうすけには、くもせなかつたけれども、講者かうじや能辯のうべんはうで、だまつていてゐるうちに、大變たいへん面白おもしろところがあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
れがあんこの種なしに成つてもう今からは何を売らう、直様すぐさま煮かけては置いたけれど中途なかたびお客は断れない、どうしような、と相談を懸けられて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
木下闇こしたやみ、その横径よこみち中途なかほどに、空屋かと思う、ひさしの朽ちた、誰も居ない店がある……
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)