“面白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもしろ86.8%
おもしれ5.3%
おもし1.6%
おもじろ1.1%
オモシエ1.1%
あぢ0.5%
あもしろ0.5%
おもさ0.5%
おもしろい0.5%
おもしろく0.5%
おもてしろ0.5%
めんぱく0.5%
オモシレ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とその家庭かてい苦痛くつう白状はくじやうし、ついにこのしよ主人公しゆじんこうのち殺人さつじん罪人ざいにんなるカ……イ……をともなひてその僑居けうきよかへるにいた一節いつせつきはめて面白おもしろし。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
ガラリピシャ用はねえかなんてえ山家やまがの者で面白おもしれえが、彼女あれア旦那何処へもき処がないので、可愛相で、彼女はちょいと様子が
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これは面白おもしろい、彼奴きやつうつしてやらうと、自分じぶん其儘そのまゝ其處そここしおろして、志村しむら其人そのひと寫生しやせいりかゝつた。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
目はひてゑまひかすかにおはすなり月のひかりの照らす面白おもじろ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
男『フンフン、御前おめあハンモエツタケスカ。フン、ニソダチナハン。アレガラナハン、サ來ルヅギモ面白オモシエガタンチェ。ホリヤ/\、大變テイヘンダタァンステァ。』
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
新聞雜誌關係者ジャーナリストについても、やはりとても面白い諷刺詩クプレットをうたつて——記者はくさしてばかりをり、作者は讀者に加勢を頼む、などとやつてゐた。近頃は作者もなかなか面白あぢな脚本を書く。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
なんとかして早く、今のようながたぴしした、面白あもしろくもない生活が、がらりと変ってしまえばいい。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
俺らも、もう毎日めえにち真黒んなって働くなあ止めだ、人う面白おもさくもねえ
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あまり面白おもしろいとは言えない土地ですが、そこにはまた、この地方独特の景色もあるというものです。
起上たちあがッて部屋へ帰ろうとは思いながら、ついたちそそくれて潮合しおあいを失い、まじりまじり思慮の無い顔をして面白おもしろくもない談話はなしを聞いているうちに
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
常に飄然ひようぜんとして、絶えて貴族的容儀を修めざれど、おのづからなる七万石の品格は、面白おもてしろ眉秀まゆひいでて、鼻高く、眼爽まなこさはやかに、かたちきよらあがれるは、こうとして玉樹ぎよくじゆの風前に臨めるともふべくや
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「妙な人と乗り合せたものだね。だから此の電車いなづまぐるまといふ奴は面白めんぱくだて。」
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)
○ホガのカマドアこわれるのを見デるホド面白オモシレい事アねエ
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)