“飄然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうぜん83.3%
へうぜん7.1%
ふらり3.2%
ひようぜん1.6%
ぶらり1.6%
ひょっこり0.8%
ふい0.8%
ふはり0.8%
へいぜん0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道也先生は例のごとく茶の千筋嘉平治木枯にぺらつかすべく一着して飄然と出て行った。居間の柱時計がぼんぼんと二時を打つ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ボオドレヱルは「自我崇拝閣下」と綽名された。けれども一方、会衆の前に飄然として出て来て、「君、赤ン坊の脳髄を食つたことがありますか」
夭折した富永太郎 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
媼さんは其時から病身になつたが、お里は二十二の夏の初めに飄然と何處からか歸つて來た。何處から歸つたのか兩親は知らぬ。訊いても答へない。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
名士せば即ち神仙 卓は飛ぶ関左跡飄然 鞋花笠雪三千里 雨にし風にる数十年 ひ妖魔をして障碍を成さしむるも 古仏因縁を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
源助は以前静岡在の生れであるが、新太郎が二歳の年に飄然と家出して、東京から仙台盛岡、其盛岡に居た時、も白井家の親類な酒造家の隣家の理髪店にゐたものだから
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「砲声聞ゆ」という電報が朝の新聞に見え、いよいよ海戦が初まったとか、あるいはこれから初まるとかいう風説が世間を騒がした日の正午少し過ぎ、飄然やって来て、玄関から大きな声で
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
団飯からごしらえの仕度まですっかりして後、叔母にも朝食をさせ、自分も十分にし、それからを見て飄然と出てしまった。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其れが飄然として如何にも容易い。どの飛行機にも飛行家以外に物好男女の見物が乗つて居る。和田垣博士も僕も自然と気がつて乗つて見たく成つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
変屈者のA老人は唯一人飄然と海岸へ来て、旅館に滞在中、固疾の心臓病が起って危篤に陥った。報知によって倫敦から娘が看護に来た。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)