“飄然”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひょうぜん80.6%
へうぜん8.3%
ふらり3.7%
ひようぜん1.9%
ぶらり1.9%
ひょっこり0.9%
ふい0.9%
ふはり0.9%
へいぜん0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“飄然”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.4%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
胆吹の御殿から、胆吹の山上を往来していた弁信法師もまた、飄然ひょうぜんとして山を出て、この長浜の地へ向って来たのです。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それは空船あきぶねでもあるとともづながみるみるうちにひとりでに解けて、飄然ひょうぜんとして遊びにゆくのであった。
織成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
手をこまねきて蒼穹を察すれば、我れ「我」をわすれて、飄然へうぜんとして、襤褸らんるの如き「時」を脱するに似たり。
一夕観 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
けれども一方、会衆の前に飄然へうぜんとして出て来て、「君、赤ン坊の脳髄を食つたことがありますか」などといつてゐる。
夭折した富永太郎 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
飄然ふらりと帰つて来ると、屹度私に五十銭銀貨を一枚宛呉れたものである。叔父は私を愛してゐた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
媼さんは其時から病身になつたが、お里は二十二の夏の初めに飄然ふらりと何處からか歸つて來た。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
貫一はその何の意なりやをおもはず、又その突然の来叩おとづれをもあやしまずして、畢竟ひつきよう彼の疏音なりしはその飄然ひようぜん主義のかからざるゆゑ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その居るや、行くや、出づるや、入るや、常に飄然ひようぜんとして、絶えて貴族的容儀を修めざれど、おのづからなる七万石の品格は、面白おもてしろ眉秀まゆひいでて、鼻高く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一體、源助は以前靜岡在の生れであるが、新太郎が二歳ふたつの年に飄然ぶらりと家出して、東京から仙臺盛岡、其盛岡に居た時、恰も白井家の親類な酒造家の隣家の理髮店とこやにゐたものだから
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
一体、源助は以前もと静岡在の生れであるが、新太郎が二歳ふたつの年に飄然ぶらりと家出して、東京から仙台盛岡、其盛岡に居た時、あたかも白井家の親類な酒造家の隣家の理髪店とこやにゐたものだから
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「砲声聞ゆ」という電報が朝の新聞に見え、いよいよ海戦が初まったとか、あるいはこれから初まるとかいう風説が世間を騒がした日の正午少し過ぎ、飄然ひょっこりやって来て、玄関から大きな声で、
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それからすきを見て飄然ふいと出てしまった。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其れが飄然ふはりとして如何いかにも容易たやすい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
変屈者のA老人は唯一人飄然へいぜんと海岸へ来て、旅館ホテルに滞在中、固疾こしつの心臓病が起って危篤に陥った。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)