“物好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものずき53.6%
ものず32.1%
ものごの10.7%
ものす3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはこの年月幾度いくたびと知れず見馴みなれた上にも見馴れた街の有様ながら、しかしここに住馴れた江戸ッ児の馬鹿々々しいほど物好ものずきな心には
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それは決して鼠が昔話の中に、どうして入り込んで来たかというような物好ものずきなまたどうだってもよい問題に答えることではない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
……だが、西山荘の隠居には、そも何の憎しみをふくんで、かくは吉保の生命いのちをちぢめんとけまわされるのか。物好ものごのみというには余りに怖ろしい執念ではある
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
故に人は何処までも社交的性質のもので友なくては生存するわけには行かぬ。昔しロビンソン、クルッソーという物好ものすき男がいて淋しい孤島に人間がいないので遂には犬を友人に貰った。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)