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物好
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ものず
ふりがな文庫
“
物好
(
ものず
)” の例文
それは決して鼠が昔話の中に、どうして入り込んで来たかというような
物好
(
ものず
)
きなまたどうだってもよい問題に答えることではない。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
さりながら不意の援兵は
当
(
あて
)
にならず。書生連中二、三人
物好
(
ものず
)
きにも大原の依頼を受けて小間物屋へ
赴
(
おもむ
)
きしが途中にて相談を始め
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
何
(
ど
)
れほどの
物好
(
ものず
)
きなれば
手出
(
てだ
)
しを
仕樣
(
しやう
)
ぞ、
邪推
(
じやすゐ
)
も
大底
(
たいてい
)
にして
置
(
お
)
いて
呉
(
く
)
れ、あの
事
(
こと
)
ならば
清淨
(
しようじよう
)
無垢
(
むく
)
、
潔白
(
けつぱく
)
な
者
(
もの
)
だと
微笑
(
びよう
)
を
含
(
ふく
)
んで
口髭
(
くちひげ
)
を
捻
(
ひね
)
らせ
給
(
たま
)
ふ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
またこの
不思議
(
ふしぎ
)
な
石
(
いし
)
をよせ
集
(
あつ
)
める
物好
(
ものず
)
きな
人
(
ひと
)
があつて、
中
(
なか
)
にずいぶんたくさん
集
(
あつ
)
めた
人
(
ひと
)
もありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それはこの短い波長の無線電信の放送受信を始めてから四十日ほども経ったころには、流石
物好
(
ものず
)
きからやり出した僕と
雖
(
いえど
)
も、少々この「
永遠
(
えいえん
)
の
梨
(
なし
)
の
礫
(
つぶて
)
」には
倦
(
あ
)
きて来ました。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
可
(
よ
)
いか、
其
(
それ
)
に
代
(
か
)
へやうと
言
(
い
)
ふからには、
蛍
(
ほたる
)
と
星
(
ほし
)
、
塵
(
ちり
)
と
山
(
やま
)
、
露
(
つゆ
)
一滴
(
いつてき
)
と、
大海
(
だいかい
)
の
潮
(
うしほ
)
ほど、
抜群
(
ばつぐん
)
に
勝
(
すぐ
)
れた
立優
(
たちまさ
)
つたもので
無
(
な
)
いからには、
何
(
なに
)
を
又
(
また
)
物好
(
ものず
)
きに
美女
(
びぢよ
)
を
木像
(
もくざう
)
と
取
(
と
)
り
代
(
か
)
へやう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私ジプシイのごろつきに會つて參りましたわ。あの女はあり來りの型通りの
手相
(
てさう
)
を覺えてきて、そんな人達の云ひさうなことを私に云ひました。私の
物好
(
ものず
)
きもこれで滿足いたしました。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
物好
(
ものず
)
きな
人間
(
にんげん
)
もあるものですね……。」と、きつねは、いった。
風と木 からすときつね
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
空襲見物では、あまりに
物好
(
ものず
)
きである。彼は、自分のことは
棚
(
たな
)
に上げて、そう思った。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“物好”で始まる語句
物好奇