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『神鑿』
ふりがな文庫
『
神鑿
(
しんさく
)
』
濡色を含んだ曙の霞の中から、姿も振もしつとりとした婦を肩に、片手を引担ぐやうにして、一人の青年がとぼ/\と顕はれた。 色が真蒼で、目も血走り、伸びた髪が額に被つて、冠物なしに、埃塗れの薄汚れた、処々釦の断れた背広を被て、靴足袋もない素跣足で …
著者
泉鏡太郎
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「神鑿」文泉堂書房、1909(明治42)年9月16日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2時間11分(500文字/分)
朗読目安時間
約3時間39分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
生
(
はへ
)
小
(
ちつこ
)
行
(
く
)
何処
(
どつけ
)
長
(
とこしへ
)
背負
(
せを
)
汝
(
ぬし
)
祖父
(
おんぢい
)
被
(
かゝ
)
密
(
ひそめ
)
湿
(
しめつ
)
留
(
やめ
)
消
(
た
)
踞
(
せぐゝま
)
少
(
わけ
)
擲
(
たゝきつ
)
老爺
(
ぢゞい
)
可
(
えゝ
)
老
(
おひ
)
大
(
おほひ
)
貴
(
たうと
)
爺
(
ぢゞい
)
支
(
さゝえ
)
留
(
たま
)
些
(
ちつと
)
煩
(
むづ
)
徐
(
やを
)
乾
(
かはか
)
丁
(
チヨン
)
静
(
じつ
)
魚
(
いを
)
囲
(
ゐ
)
交
(
まざ
)
疾
(
はえ
)
為
(
せゐ
)
酷
(
むごた
)
既
(
すん
)
恍惚
(
ぼう
)
直
(
たゞ
)
徒
(
てあひ
)
戦
(
おのゝ
)
偉
(
おほき
)
頬被
(
ほゝかぶ
)
薫
(
かほり
)
捩
(
もぎ
)
生
(
しやう
)
挙動
(
きよどう
)
何故
(
あぜ
)
下
(
く
)
生
(
はや
)
最初
(
せえしよ
)
仕舞
(
じまひ
)
微笑
(
ほゝえ
)
間
(
あひ
)
死
(
お
)
危
(
あぶなつ
)
瞻
(
みつむ
)
償
(
つくな
)
蔽
(
おほひ
)
孰
(
どれ
)
漁
(
れう
)
美
(
うるは
)
前屈
(
まへこゞ
)
可憐
(
あはれ
)
美女
(
びじよ
)
料理
(
りやうり
)
瞬
(
またゝき
)
生
(
せい
)
辱
(
はづかし
)
打附
(
ぶつゝか
)
風采
(
ありさま
)
取着
(
とつゝ
)
老爺
(
ぢい
)
振
(
ふら
)
帰
(
かへり
)
斜
(
しや
)
自
(
みづ
)
更
(
ふか
)
取着
(
とつつ
)
擽
(
くすぐつ
)
来
(
う
)
可
(
いゝ
)
魅
(
だま
)
唯
(
はい
)
祖父
(
おほぢ
)
押
(
おつ
)
刻
(
きぎ
)
試
(
み
)
直
(
なほ
)
抽出
(
ぬきで
)
報
(
むくひ
)
引懸
(
ひつか
)
下
(
さ
)
大
(
おほき
)
傷
(
きづ
)
甲
(
かう
)
挙動
(
ふるまひ
)
美
(
うつくし
)
一寸
(
ちよつ
)
自然
(
ひとり
)