“踞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃが28.7%
うずくま17.2%
しやが13.9%
つくば8.6%
うずく7.2%
かが5.7%
うづく4.8%
きょ2.9%
うづくま2.4%
きよ1.9%
こゞ1.0%
しや1.0%
ひざまず1.0%
うず0.5%
かゞ0.5%
こご0.5%
こしか0.5%
すわ0.5%
せぐゝま0.5%
つくぼ0.5%
ひざまづ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笏は、何ごとかを言おうとしたが、童子はものをも言わずにみ込んだが、すぐ一抹の水煙を立てると、その水田の中へ飛び込んだ。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
……続くと、一燭の電燈、——これも行燈にしたかったと言う——朦朧として、茄子の牛がったような耳盥が黒く一つ、真中に。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
泥濘捏返したのが、のまゝいて、荒磯つたに、硫黄けて、暑苦しいんでるんですが。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
火鉢の向うにって、その法然天窓が、火の気の少い灰の上に冷たそうで、鉄瓶より低いにしなびたのは、もう七十のになろう。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白帆は早や彼方に、上からはであったが、胸より高くまる、海の中なるかげを、明石の浦の朝霧に島がくれく風情にして。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
静かに線路に下り立った彼は、身をめてレールに耳を当てた。遠い黄泉の国からかでもあるように、不思議な濁音が響いて来る。
自殺を買う話 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
「馬車が出ます/\」と、炉火してまりたる馬丁濁声、闇のより響く「吉田行も、大宮行も、今まと出ますよ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
彼は今朝尋ねたりし阿園がれたる死骸を見しなり、げに昨夜家を出て、六地蔵堂の松樹に縊れし阿園は、今その家の敷居にしてれる里方の両親の面前に
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
何だか私は今頃貴方が冷い御飯に水をかけてお塩をかけて、埃りだらけの布団の隅につて食べて被入る様な気がしてなりません。さうですか? 私は見たい。
獄中の女より男に (新字旧仮名) / 原田皐月(著)
枝折戸ぢて、に、十時も過ぎて、往来く絶へ、月は頭上にりぬ。一月影よりもなり。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
左の建物の壁の根に、三つ股になつた、ひよろ/\の低い無花果の木が、上の方に僅かの小さい若芽を附けて、置き忘れられたやうに乏しくまつてゐる外には、何のつてゐるものもない。
女の子 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「その通りだよ兄哥、矢は上向きに突つ立つて居る、——がんだところを後からやられなきや、こんな工合になるわけはねえ」
その狷介不羈な魂と、傲岸不屈な態度は、時には全ウィーン人を敵としながら、全世界の人を膝下かしめたのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
壮大だと思った白河内岳も、ここから見ると、可愛そうなほど、低くなって、下にくまってしまった。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
をかくした樹立も、黒塀つた。舊暦二十一ばかりの宵闇に、覺束ない提灯つ、たちは落人夜鷹蕎麥んだで、溝端で、のどにへる茶漬した。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女中に職すぎるのが、んで、両膝で胸をえた。お端折下の水紅色に、絞りで千鳥を抜いたのが、ちらちらと打水に影を映した。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
畫工は絲の端を控鈕の孔に結びて、蝋燭を拾ひ集めたる小石の間に立て、さてそこにりて、隧道の摸樣を寫し始めき。われは傍なる石にけて合掌し、上の方を仰ぎ視ゐたり。燭は半ば流れたり。
阿弥陀けるもの、或は椅子に掛かり、或はり、或は立つて徘徊す、印刷出来を待つ徒然に、機械の音と相競うての高談放笑なかなかにはし
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ぐまい、時々ある……深山幽谷じや。姿も、るかんねえだ! くとふぞ、いでれ、め、突伏せ、げい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御帰ッ。」と書生が通ずれば、供待の車夫、うて直す駒下駄を、爪先に引懸けつ、ぞろりとを上げて車に乗るを、物蔭よりきて、「いつ見ても水が垂るようだ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はじめ二目三目より、本因坊膏汗し、湯煙てながら、たる祕法むるに、僅少十餘子くや、けたり。いてふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)