“本因坊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんいんばう50.0%
ほんいんぼう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四世本因坊ほんいんばうの名人道策だうさくが、日本の圍碁ゐごを黄金時代にみちびき、町方にももつぱら碁が行はれた頃、丁度今日の麻雀マージヤンなどのやうに一時に流行をきはめた時分です。
はじめ二目にもく三目さんもくより、本因坊ほんいんばう膏汗あぶらあせながし、ひたひ湯煙ゆけむりてながら、たる祕法ひはふこゝろむるに、僅少わづかに十餘子じふよしばんくや、たちまけたり。すなはひざまづいてをしへふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
四世本因坊ほんいんぼうの名人道策どうさくが、日本の囲碁を黄金時代に導き、町方にももっぱら碁が行われた頃、ちょうど今日の麻雀マージャンなどのように一時は流行を極めた時分です。
「禅坊主の碁にはこんな法はないかも知れないが、本因坊ほんいんぼうの流儀じゃ、あるんだから仕方がないさ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)