“額”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひたい50.8%
ひたひ14.4%
ぬか12.4%
がく10.6%
たか3.6%
ぬかず1.6%
ひたえ1.2%
おでこ1.2%
ぬかづ0.5%
でこ0.5%
びたい0.5%
ヌカ0.4%
ヒタヒ0.4%
ひたへ0.2%
ヒタイ0.2%
もの0.1%
あたま0.1%
うなず0.1%
したへ0.1%
だか0.1%
0.1%
はち0.1%
ひいた0.1%
ひだひ0.1%
びたひ0.1%
ふる0.1%
ほお0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豚も、ひたいをガンとやられて、首をごそごそとやられたら、手や足や、身体全体を、ひくひくとふるえ動かして苦しむだろう……と彼は思った。
首を失った蜻蛉 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
そのとき署内では、大急ぎで駈けつけた田所検事を中央にかこんで、署長や司法主任や係官の刑事や巡査が、ひたいをあつめて、会議の最中であった。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
——青膨あをぶくれの、ひたひ抜上ぬきあがつたのをると、南無なむぱう眉毛まゆげがない、……はまだ仔細しさいない。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
若い番頭の幸吉は、言ひ了つてそつとひたひの汗を拭くのです。それほど一生懸命になる番頭の樣子はツイ平次を乘出させるほどしをらしいものでした。
この部屋は、光線の取り方も苦心をして幽邃ゆうすいを漂わせているから、此処こそ参詣者のぬかずく場所と、私も合点して合掌したのであった。
褐色の求道 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
明神の社前にぬかずいて、型のごとく一家の息災を祈っているうちに、空はいよいよ曇って来て、さらでも薄暗い木の下蔭が夕暮れのように暗くなった。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
半七はそのまま通り過ぎようとして、なに心なくその寺の門を見あげると、門のがくに無総寺としるしてあったので、かれは俄かに立ちどまった。
半七捕物帳:25 狐と僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「いかものも、あのくらゐにると珍物ちんぶつだよ。」と、つて、紅葉先生こうえふせんせいはそのがく御贔屓ごひいきだつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すなわち代々の土人酋長が部下を従え海を越え、他国に向かって侵略し、奪い取ったところの貨幣珍器が、莫大もないたかとなって隠されてある筈でございます。
「要らないと言うお金をうんと貸して、十年も放っておいた上、利息に利息を付け、とても払えそうもないたかを、三四年前になって不意に払えと言い出したのです」
根本中堂の、巨大な、荘厳な堂前に二人はぬかずいた。内陣には、ただ一つの宝燈が、またたいているだけで、漆黒な闇が、堂内に崇高に籠めていた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
林崎明神の神前にぬかずいて、母から、百日の参籠と精進のうちに、何か、神の御霊現みさとしはなかったかと問われた時、云い現わすべき言葉がないので、
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひたえつき、眼つき、話しぶりで、大よその事は肇も知ったけれ共思って居る事の奥の深い処までその自分の想像をはたらかせない方が好いと思って居たのだ。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ト相手のない高笑い。お勢はひたえで昇をにらめたままなにとも言わぬ、お政も苦笑いをした而已のみでこれも黙然だんまりと席がしらけた趣き。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
クリクリ坊主のおでこが脳天から二つに割れて、又喰付くいつき合った創痕きずあとが、まゆの間へグッと切れ込んでいるんだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
章一ははかまひもを結んでいた。章一は右斜みぎななめに眼をやった。じぶんが今ひげっていた鏡台の前に細君さいくんおでこの出たきいろな顔があった。
一握の髪の毛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
不思議ふしぎなことにそんな場合ばあいには、いつもぬかづいているわたくしあたまうえで、さらっとぬさおといたします。
躍出をどりいでて、一齊いつせい太郎たらうまへぬかづ
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
次の句々の芸人たちについて一括して述べるなら、先づ亡き円右の頭については、詩人宮島貞丈おでこの光ると「夏の夜の若竹亭」の詩の中で、うたつたことがある。
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
(あんなつのを、あんな角までおでこんところへ生やして見せたりしやがったっけな!)せめて道化の面でも被って本心を言おう一心で、奴はわざわざ醉っ拂ってやって來たんだ。
長い顎から禿げびたいまでが、その面長をよけいにのぺッと見せているが、富裕で子福者らしい人相をさまたげてはいなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
富士びたいで、細い眉、おんもりとした高い鼻、ちょっと酷薄ではあるまいか? 思い切って薄い大型の口、だが何より特色的なのは、一見黒くよく見ればみどり、キラキラ光るひとみである。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
郎女のヌカの上の天井の光りのカサが、ほの/″\と白んで來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
郎女のヌカの上の天井の光りのカサが、ほの/″\と白んで來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ヒタヒざまに切りつけるぞ——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ヒタヒざまに切りつけるぞ——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
石のひたへは物うげの瑪瑙めなうのおもひ、
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
それに「このかき一重ひとへ黒鐵くろがねの」としたゝめたあと括弧くわつこをして、(この餓鬼がきひたへ黒缺くろがけの)とつけくはへてあつたので、宗助そうすけ御米およねまたはるらしいわらひらした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ショウガ髪初メテヒタイオオ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……ショウガ髪始メテヒタイヲ覆ウ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その結果、若松屋惣七から相当のものを託された金飛脚が、掛川宿へ駈けつけたのだがそのときは、それやこれやを苦に病んで、つまり、どっちかといえば、気の小さな男だったのだろう。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そしてそれには財産がきたらその中から、相当のものをやって追っ払うのが一番いい。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いっ今夜こよいはこのままで」トおもう頃に漸く眼がしょぼついて来てあたまが乱れだして、今まで眼前に隠見ちらついていた母親の白髪首しらがくびまばら黒髯くろひげが生えて……課長の首になる
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
清川が言うと、師匠も軽くうなずいた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
此土偶は常陸國相馬郡小文間にて發見はつけんせし物にして岡田毅三郎氏の所藏しよざう(第一回の揷圖右の方下の隅を見よ)他の一はつばの幅廣き帽子をば前部にて筋違すぢかひに截り、鍔の端をば辷らして右の方はしたへの方に下げ、左の方は頂の方にせたるが如き形なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「最初の贈りだかがたりませんでな。手前の主人も、さんざ吉良様にいじめ抜かれ、すんでのことで刃傷にんじょうにおよぶところ、手前が、遅ればせに、例の天瓜冬の届け直しをやって、はははは——。」
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
昔から土一升、金一升の土地でも、にはならない高いことをいって、断わっても借りてしまう。
サン それ、彼奴等きゃつらの「はち」を打破ぶちわってくれうわい。意味いみ如何樣どのやうにもらっせいよ。
ふねなかでも、二人ふたりは、おじいさんからもらった銀貨ぎんかして、かわるがわるそれをうえにのせては、ひいたわせてのぞきながら、
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
若し外から來る樂しみがはゞまれ、または私の出し得ないあたひでしか與へられないとしても、それは私の生命を續けさせることが出來る。』又ひだひは言ひ切つてゐる——『理性はしつかりと坐つて手綱たづなを握つてゐる。だから理性は感情を恣まに募らせて、それが、彼女を危い谷間へ追ひ込むやうなことはさせないだらう。
虹のやうな啖呵たんかを、ポカンとして居る向うびたひに浴びせて、娘は路地の中へさつと消えて了ひました。
わたしの声は悦びにふるえていたに相違なかった。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
締まったほお額部ひたいが、手入れのあとを見せて光っている。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)