“額”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひたい50.7%
ひたひ14.5%
ぬか12.5%
がく10.7%
たか3.7%
ぬかず1.6%
おでこ1.3%
ひたえ1.2%
でこ0.5%
ぬかづ0.4%
(他:23)2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“額”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語14.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)7.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌6.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「じゃ二時二十分——たしかに、あれだ」と岡安は急に眼を大きく見開いたまま、ふるえる細い手をひたいの上へ持って行った。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あんまり兼の笑い顔が恐ろしかったので……ひたい向疵むこうきずまでが左右にひらいて笑ったように見えたので……。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
なかにもやまちかいのが、美女たをやめざうひたひかざつてかゞやいたのである。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
國松の身體が死んだ主人によく似て居るから、主人の着物を羽織つて、ひたひに三角の紙でも當てて、屏風の中からヌツと出れば
やがて、その人たちも、みな散り去って、土饅頭どまんじゅうのまえには、もうたった一人の男しかぬかずいていなかった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三度みたび⦅汝、詩人たるべし!⦆と呼び、三度みたび我がぬかを月桂樹もてよそほうて、空の方へと連れ去つた。
「そのがくになっているお徳利とっくりはいかがですか? 色がよく出ているとおっしゃって、先生がほめてくださいました」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
仰向あおむけに寝ながら、偶然目をけて見ると欄間らんまに、朱塗しゅぬりのふちをとったがくがかかっている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は、それがうれしいのだ。炭薪の消費も、一年間のたか、半分以下に減って来たが——そんな数字よりは欣しいのである。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「扇箱一つで、殿中引廻し、か。虫のいい! これ、進物のたかをいうのではない。が、ものには順があるぞ、順が。」
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
すると、彼がそこから出て来るのを待っていたように、垣の蔭から走りよった人影が、彼の足もとへぬかずいた。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
根本中堂の、巨大な、荘厳な堂前に二人はぬかずいた。内陣には、ただ一つの宝燈が、またたいているだけで、漆黒な闇が、堂内に崇高に籠めていた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
クリクリ坊主のおでこが脳天から二つに割れて、又喰付くいつき合った創痕きずあとが、まゆの間へグッと切れ込んでいるんだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
おでここッつりで小児こどもは泣き出す、負けた方は笑い出す、よだれと何んかと一緒でござろう。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひたえつき、眼つき、話しぶりで、大よその事は肇も知ったけれ共思って居る事の奥の深い処までその自分の想像をはたらかせない方が好いと思って居たのだ。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
千鶴子がむいて渡すを、さもうまげに吸いて、ひたえにこぼるる髪をかき上げ、かき上げつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
傍らの大太鼓へ危うくおでこをぶつけてしまうほどのお辞儀をすると小圓太は、さすがに嬉しさに胸ときめかせて、
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
次の句々の芸人たちについて一括して述べるなら、先づ亡き円右の頭については、詩人宮島貞丈おでこの光ると「夏の夜の若竹亭」の詩の中で、うたつたことがある。
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
不思議ふしぎなことにそんな場合ばあいには、いつもぬかづいているわたくしあたまうえで、さらっとぬさおといたします。
母なる自然の前にぬかづき、平和の感謝捧げなむ。
(旧字旧仮名) / アダ・ネグリ(著)
郎女のヌカの上の天井の光りのカサが、ほの/″\と白んで來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
郎女のヌカの上の天井の光りのカサが、ほの/″\と白んで來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ヒタヒざまに切りつけるぞ——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ヒタヒざまに切りつけるぞ——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
長い顎から禿げびたいまでが、その面長をよけいにのぺッと見せているが、富裕で子福者らしい人相をさまたげてはいなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姿は、唐犬びたいの伊達とは違って、黒羽二重の紋服に、業刀わざものらしい二本の大小、りゅうと長めに落して、いつも二人の乾分を連れ、深編笠の目堰めせきから、チラとのぞけるおもざしは絶世の美男子
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ショウガ髪初メテヒタイオオ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……ショウガ髪始メテヒタイヲ覆ウ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いっ今夜こよいはこのままで」トおもう頃に漸く眼がしょぼついて来てあたまが乱れだして、今まで眼前に隠見ちらついていた母親の白髪首しらがくびまばら黒髯くろひげが生えて……課長の首になる
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
清川が言うと、師匠も軽くうなずいた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
此土偶は常陸國相馬郡小文間にて發見はつけんせし物にして岡田毅三郎氏の所藏しよざう(第一回の揷圖右の方下の隅を見よ)他の一はつばの幅廣き帽子をば前部にて筋違すぢかひに截り、鍔の端をば辷らして右の方はしたへの方に下げ、左の方は頂の方にせたるが如き形なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「最初の贈りだかがたりませんでな。手前の主人も、さんざ吉良様にいじめ抜かれ、すんでのことで刃傷にんじょうにおよぶところ、手前が、遅ればせに、例の天瓜冬の届け直しをやって、はははは——。」
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
昔から土一升、金一升の土地でも、にはならない高いことをいって、断わっても借りてしまう。
サン それ、彼奴等きゃつらの「はち」を打破ぶちわってくれうわい。意味いみ如何樣どのやうにもらっせいよ。
ふねなかでも、二人ふたりは、おじいさんからもらった銀貨ぎんかして、かわるがわるそれをうえにのせては、ひいたわせてのぞきながら、
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
石のひたへは物うげの瑪瑙めなうのおもひ、
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
若し外から來る樂しみがはゞまれ、または私の出し得ないあたひでしか與へられないとしても、それは私の生命を續けさせることが出來る。』又ひだひは言ひ切つてゐる——『理性はしつかりと坐つて手綱たづなを握つてゐる。だから理性は感情を恣まに募らせて、それが、彼女を危い谷間へ追ひ込むやうなことはさせないだらう。
虹のやうな啖呵たんかを、ポカンとして居る向うびたひに浴びせて、娘は路地の中へさつと消えて了ひました。
わたしの声は悦びにふるえていたに相違なかった。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
締まったほお額部ひたいが、手入れのあとを見せて光っている。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そしてそれには財産がきたらその中から、相当のものをやって追っ払うのが一番いい。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その結果、若松屋惣七から相当のものを託された金飛脚が、掛川宿へ駈けつけたのだがそのときは、それやこれやを苦に病んで、つまり、どっちかといえば、気の小さな男だったのだろう。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)