“鐵漿”のいろいろな読み方と例文
新字:鉄漿
読み方割合
かね80.0%
おはぐろ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眉を落して鐵漿(かね)を含んで、何んの變哲もない町家の内儀ですが、この燃えるやうな性格と、華(はな)やかに去來する感情の動きを見ると
本堂(ほんだう)に額(ぬかづ)き果(は)てて、衝(つ)と立(た)ちて階(きざはし)の方(かた)に歩(あゆ)み出(い)でたるは、年紀(とし)はやう/\二十(はたち)ばかりと覺(おぼ)しき美人(びじん)、眉(まゆ)を拂(はら)ひ、鐵漿(かね)をつけたり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
寢衣(ねまき)も何もはだけ放題にはだけて、太腿(ふともゝ)までもあらはに、口の邊(あたり)には、鐵漿(おはぐろ)のやうなものがベタ/\附いてゐる。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
『ハイ。そでごあんすどもなす、先生樣、兄弟何方も一年生だら、可笑(をかし)ごあんすべアすか?』と、老女は鐵漿(おはぐろ)の落ちた齒を見せて、テレ隱しに追從笑ひをした。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)