“華”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はな80.1%
はなや11.1%
か1.9%
くわ1.4%
ばな1.4%
はなやか0.9%
げ0.9%
はで0.9%
け0.5%
しろか0.5%
は0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お母(かあ)さんが、お仕事(しごと)をなさるときに使(つか)われた、いくつかの華(はな)やかな思(おも)い出(で)を目(め)に浮(う)かべて、せめてものなぐさめとしていたのでした。
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
皆若い人たちで暗く長い私の文運つたなかりし頃の人たちと違って、もう一年か二年で頭角(とうかく)を現わした華(はなや)かな人たちばかりであった。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
言葉尻(じり)を捉(とら)えたり揚足(あげあし)を取る人ならば、花を好むというは、「戊申詔書(ぼしんしょうしょ)」の華(か)を去り実(じつ)に就(つ)くというご趣旨に反(そむ)く、違勅(いちょく)の逆臣(ぎゃくしん)なりなどいうこともあろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ゾラは嘗(かつて)文体を学ぶに、ヴオルテエルの簡(かん)を宗(むね)とせずして、ルツソオの華(くわ)を宗(むね)とせしを歎き、彼自身の小説が早晩古くなるべきを予言したる事ある由、善く己(おのれ)を知れりと云ふべし。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「——退(ひ)くも滅亡、進むも滅亡ならば、突きすすんで、乾坤(けんこん)一擲(てき)のなかから、もののふの名と、死に華(ばな)を、両手につかみ取って死のうではないか」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陶品(せともの)のビンから注(つ)いだ飲み物が女の手から渡された。謙作は箸(はし)を置いてそれを口にした。と、謙作の前には華(はなやか)な世界が来た。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
大日如来件(くだん)の四仏を供養せんとて香(こう)華(げ)燈(とう)塗(ず)の四菩薩を流出す(外四供養(そとのしくよう))、塗(ず)とは、〈不空成就仏、塗香を以て供養す、釈迦穢土に出で、衆生を利益せんと、濁乱の境界に親近す
ドロンとした空に恥をさらして居る気の利かない桐を見た目をうつすと、向うと裏門の垣際に作られた花園の中の紅い花が、びっくりするほど華(はで)に見える。
後庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
其れ造塔(ざうたふ)の寺は兼ねて国の華(け)為(た)り、必ず好処(かうそ)を択(えら)びて実(まこと)に長久すべし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
行楽何知鬢欲レ華 行楽(こうらく)して何(なん)ぞ知(し)らん鬢(びん)華(しろか)らんと欲(ほっ)するを
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
十禅師(じゅうぜんじ)の辻で、人々が、戦のように騒ぎ合っているので、何事かと行ってみたら、綽空(しゃっくう)と玉日の前とが、この吉水へ参るとて、一(ひと)つ輦(くるま)に乗り、町を、華(は)でやかに打たせてきたので凡下どもは激昂(げっこう)し
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)