“華”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はな80.4%
はなや11.3%
2.0%
くわ1.5%
はなやか1.0%
1.0%
はで1.0%
ばな1.0%
0.5%
しろか0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠い下町の、はなやかなみだらな街に売られて行くのを出世のように思って面白そうに嬉しそうにお鶴の話すのを私はどんなに悲しく聞いたろう。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
「……そうだ、ひと身を思いやるほうが辛い。兵家に稀なことではない。お市の方は生きていてよいのだ。長政は当然、ここで死ぬこそはなであろう」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山奥の仕事であるから、そうして多くは雑器を作るのであるから、あの輪島わじまのようなまたは会津あいづのようなはなやかな名は伝っていない。
陸中雑記 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
皆若い人たちで暗く長い私の文運つたなかりし頃の人たちと違って、もう一年か二年で頭角とうかくを現わしたはなやかな人たちばかりであった。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
しりぞじつたっとび、雅を愛しいんにくむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
言葉じりとらえたり揚足あげあしを取る人ならば、花を好むというは、「戊申詔書ぼしんしょうしょ」のを去りじつくというご趣旨にそむく、違勅いちょく逆臣ぎゃくしんなりなどいうこともあろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
しか高陽王かうやうわうくわきそひ、文柏堂ぶんはくだう造營ざうえいす、さかんなること帝居ていきよ徽音殿きおんでん相齊あひひと
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ゾラはかつて文体を学ぶに、ヴオルテエルのかんむねとせずして、ルツソオのくわむねとせしを歎き、彼自身の小説が早晩古くなるべきを予言したる事ある由、善くおのれを知れりと云ふべし。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
陶品せともののビンからいだ飲み物が女の手から渡された。謙作ははしを置いてそれを口にした。と、謙作の前にははなやかな世界が来た。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その練習と言ふ道をとつて、厳粛であるべきお祭りが、我々の日常生活の少しはなやかな時、即ち、晴れの場合に持ち来される。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大日如来くだんの四仏を供養せんとてこうとうの四菩薩を流出す(外四供養そとのしくよう)、とは、
町角の湯屋にうどんさきしてふ噂もいつかきえにけるかな
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
ドロンとした空に恥をさらして居る気の利かない桐を見た目をうつすと、向うと裏門の垣際に作られた花園の中の紅い花が、びっくりするほどはでに見える。
後庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
なぜなら渋さに向って競い得るはでやかさは何処にもないからです。
民芸とは何か (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「——退くも滅亡、進むも滅亡ならば、突きすすんで、乾坤けんこんてきのなかから、もののふの名と、死にばなを、両手につかみ取って死のうではないか」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水より日向ひなたがたよりらしい、軒につるした坊さんばなに、葉の枯れがれの小菊を交ぜて、ほとけ様は五人と、八郎が云って、五、線香を買添えた時「あんやと、あんやと。」と唱名のごとくつぶやいて
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こひねがふ所は聖法しやうはふの盛なること天地と共に永くつたはり、擁護の恩幽明ゆみやうかがふりて恒に満ちむことなり。其れ造塔ざうたふの寺は兼ねて国のり、必ず好処かうそえらびてまことに長久すべし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
行楽何知鬢欲華 行楽こうらくしてなんらんびんしろからんとほっするを
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)