“華族”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわぞく64.7%
かぞく29.4%
ヤンパン5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つたが、土袋どぶつ細君さいくんださうです。土地とち豪農がうのう何某なにがしが、内證ないしよう逼迫ひつぱくした華族くわぞく令孃れいぢやう金子かねにかへてめとつたとひます。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「いゝえ、掃溜よ。士族でも華族かぞくでも分家をすれば平民に降るんですから、平民はつまりすたれものゝ落ちどころでございましょう?」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
意訳すると豪胆、勇壮、この上なしの偉人という名前なんだから、大抵の奴が眼をわしたね。最小限華族ヤンパンぐらいには、到る処で買冠かいかぶられたもんだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)