“土地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とち59.7%
ところ30.8%
つち3.8%
しま1.9%
とこ1.3%
さと0.6%
じびた0.6%
ソール0.6%
ラット0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わたしは新羅しらぎくにからはるばるわたって天日矛命あまのひぼこのみことというものです。どうぞこのくにの中で、わたしの土地とちしていただきたい。」
赤い玉 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
就中なかんづく、将棋と腕相撲が公然おもてむきの自慢で、実際、誰にも負けなかつた。博奕は近郷での大関株、土地ところよりも隣村に乾分こぶんが多かつたさうな。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
洲の後面うしろの方もまた一尋ほどの流で陸と隔てられたる別世界、全然まるで浮世の腥羶なまぐさ土地つちとは懸絶れた清浄の地であつたまゝ独り歓び喜んで踊躍ゆやくしたが
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
傭人だけでも四十人という中洲なかす亭の大屋台を十九という若さで背負って立ち、土地しまでは、人の使いかたなら中洲亭のお安さんに習えとまでいわれた。
野萩 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「ねえ貴下、わたくしはなんの因果で弱小けち土地とこに生れたんでしょう。もうもうほんとに愛想が尽きたんですよ。」
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五両と三両まとまった、こくの代を頂いたんで、ここで泊込みの、湯上りで五合ごんつくめた日にゃ、懐中ふところ腕車くるまからにして、土地さとへ帰らなけりゃならねえぞ。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お刀はたしかに己が脊負ってお屋敷から出たに違いないが、河岸ぶちへ来て、己が正体なくなって土地じびたへ坐った時に、常がこう/\と云った事はかすかに覚えてるが
ポンドというのをこれはナオミ・グラハム夫人が十五志に値切り倒したが、これらの人は、競馬のときだけエプソム・ダウンのコウスに沿った何英町という土地ラットを細ぎりに借りて