五重塔ごじゅうのとう
其一 木理美しき槻胴、縁にはわざと赤樫を用ひたる岩畳作りの長火鉢に対ひて話し敵もなく唯一人、少しは淋しさうに坐り居る三十前後の女、男のやうに立派な眉を何日掃ひしか剃つたる痕の青〻と、見る眼も覚むべき雨 …
作品に特徴的な語句
眷属けんぞく たが ます かんな 唐桟たうざん 肌理きめ 一期いちご なみ ひよ 下卑げび 布子ぬのこ 庫裏くり くさび 忿怒いかり 閑暇ひま 捗取はかど 巍然ぎぜん 大胡坐おほあぐら 一室ひとま 栄螺さゞえ 瞰下みおろ みどり 齟齬くひちが 猿臂ゑんぴ 愚昧おろか ねぎ 両人ふたり 親切なさけ 伝播ひろま 眺望ながめ 丁子ちやうじ 此度こんど 冥途よみぢ 七歳なゝつ 涅槃ねはん 太息ためいき くだ 紺屋こうや 魂魄たましひ 床板とこいた とり 舎利しやり 犢鼻褌ふんどし 隠蔽かく すゝ 名誉ほまれ 知悉のみこま すな 珠数ずゞ すね 肥料こやし 麝香じやかう 吩咐いひつ 不在るす 断念あきらめ 爾時そのとき 其夜それ 指揮さしづ 白檀びやくだん さび ひら 電光いなづま 魯鈍おろか 鼾声いびき 乳房ちゝ そへ 瞋恚しんい 報酬むくい 快楽たのしみ 平伏ひれふ 仕遂しと 愚鈍おろか 喜悦よろこび 仮声こわいろ 手斧てうな 濁声だみごゑ 素破すは 幾分いくら みだ 疑惑うたがひ 誰何たゞ 両手もろて 恥辱はぢ 我家うち 噴飯ふきだ 無益むやく 含嗽うがひ 委細くはし はなし 五月さつき 依怙贔屓えこひいき 煙草入りやうさげ たま 義理すぢみち 羽目板はめ 飜然からり 柔順すなほ
題名が同じ作品
五重塔 (新字新仮名)幸田露伴 (著)