“注意”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうい66.9%
ちうい15.7%
ちゆうい10.2%
きをつけ1.6%
ちうゐ0.8%
きをつけて0.8%
こころ0.8%
こころぞえ0.8%
こころづ0.8%
こゝろぞへ0.8%
こゝろづけ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ばんには、ゆきるかもしれないから、みんなそとているものは、りいれろや。」と、おおきなこえでいって、注意ちゅういをしたのでした。
般若の面 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おつぎは勘次かんじ敏捷びんせふあざむくにはこれだけのふか注意ちういはらはなければならなかつた。それもまれなことでかずかならひとつにかぎられてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
みなまた少時しばしもくしてしまふ。其中そのうちちやる。ドクトル、ハヾトフはみなとの一ぱんはなしうちも、院長ゐんちやうことば注意ちゆういをしていてゐたが突然だしぬけに。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さてこれに、血竭二羅度らど、焼酎十六度よりなる越幾斯エキスにて、雲様の斑点とらふ模彩うつす。かつ、あらかじめ原色料くすりをよく乾かすよう注意きをつけ、清澄たる洋漆を全面そうたいびせるべし。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それは四面しめん鐵檻てつおり堅牢けんらうなるうへにも堅牢けんらうならんことのぞんで、如何いか力強ちからつよてきおそひきたつても、けつして車中しやちう安全あんぜんがいせられぬため特別とくべつ注意ちうゐであるさうな。
かの者答う「父よ勘定が合うて二十七毛確かにござります」、王「そんなら注意きをつけて髯を皆抜け、次に歯と爪と皮もことごとく取って孤の用に立てよ」
「二人ながら安心いたせ! 二人の希望を叶え、拙者、五郎蔵はじめ、五郎蔵の乾児どもを、斬って斬って斬りまくり、頼母殿の命はきっと救う! ……注意こころいたせ!」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さあ遠慮を捨ててかずに、老衲をば朋友ともだち同様におもうて話すがよい、とあくまでやさしき注意こころぞえ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
不図ふと、御自分の御言葉に注意こころづいて、今更のように萎返しおれかえって、それを熟視みつめたまま身動きもなさいません。しんだ銀色の衣魚しみが一つその袖から落ちました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と飽くまでやさしき注意こゝろぞへ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
破りしも同樣にて其罪至つておも注意こゝろづけずんばあるべからず
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)