“浴”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
43.1%
あび26.7%
ゆあ11.4%
ゆあみ5.4%
よく5.0%
1.0%
かぶ1.0%
1.0%
つか1.0%
はい1.0%
(他:7)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“浴”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸12.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
して水上みなかみは、昨日きのふ孤家ひとつや婦人をんなみづびたところおもふと
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かえって、うまいものをべさせ、あたたかにして、ときにはみずびさせてくれて、大事だいじにしてくれる。
春がくる前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
自分はその時場合によれば、兄から拳骨げんこつを食うか、またはうしろから熱罵をあびせかけられる事と予期していた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
音羽は女ながらもたんすわったもので、今腰が抜けて坐ってる藤六を振向きながら一刀ひとかたなあびせる。
おみおつけの海に抜手ぬきてを切るべく、お米の御飯の山を跋渉ばっしょうすべく、はたまたお醤油の滝にゆあみすべく——。
普通柏木辺かしわぎあたりの人は、入の波の川のふちいている温泉へゆあみに行って、あそこから引き返して来る。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
市九郎はくしけずらざれば、頭髪はいつの間にか伸びて双肩を覆い、ゆあみせざれば、垢づきて人間とも見えなかった。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
函嶺はこねを絞る点滴したたりに、自然おのずからゆあみした貴婦人のはだは、滑かに玉を刻んだように見えた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
帝室ていしつをば政治社外の高処こうしょあおたてまつりて一様いちようにその恩徳おんとくよくしながら
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
のちまた数旬をて、先生予を箱根はこねともな霊泉れいせんよくしてやまいを養わしめんとの事にて
それだけで、元成はこの男の職業が何であるかをすぐさとり、思わず水をけられたような硬直を姿にもって。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とざぶりとけるのが、突立つツたつたまゝで四邊あたりかまはぬ。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『否、僕は昼寝なんかしない。高畑たかばたけへ行つて号令演習をやつて来て、今水をかぶつたところです。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
いゝえ、僕は晝寢なんかしない。高畑へ行つて號令演習をやつて來て、今水をかぶつたところです。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
なかには立って歩いているのもあれば、蹲跼しゃがんで肩までかってるのもある。
夕ぐれの風はもう秋だった。糸瓜へちまは大きくなっている。その下で、たらいの湯にかっている駄菓子屋の女房が、家の中の物音に、戸板の蔭から白い肌を出していった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
林「それからつかった湯を飲もうと思ったが、飲切れなくなって、どうも勿体ねえと思ったが、半分程飲めねえ、三日目から腹アくだした」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一日平均五六百本の針に刺されて、色上げを良くする為め湯へつかって出て来る人は、皆半死半生のていで清吉の足下に打ち倒れたまゝ、暫くは身動きさえも出来なかった。
刺青 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「その日に自分がるだけの務めをしてしまってから、適宜いいほど労働ほねおりをして、湯にはいって、それから晩酌に一盃いっぱいると、同じ酒でも味がちがうようだ。これを思うと労働ぐらい人を幸福にするものは無いかも知れないナ。ハハハハハ。」
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
妙にお思いになったでしょうね。わるうございましてね。こんな所に来ていて、お酒なんか飲むのはほんとうに悪いと思ったんですけれども、気分がふさいで来ると、わたしにはこれよりほかにお薬はないんですもの。さっきのように苦しくなって来ると私はいつでも湯を熱めにしてはいってから、お酒を飲み過ぎるくらい飲んで寝るんですの。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
やがて彼が出づれば、待ちけるやうに男は入替りて、なほ飽くまで此方こなたを向かざらんと為つつ、蕭索しめやかつかふ音を立つるのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
蒲「に一つ行かうよ。手拭てぬぐひを貸してくれ給へな」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
水ならかかとまでかかろう深さ、そうして小刻こきざみはやくなったが、水田みずた蹈込ふみこんで渡るのをあぜから聞く位の響き。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もし海岸かいがんうておびのように森林しんりんがあれば、非常ひじよう速力そくりよくでおしせてくる潮水しほみづいきほひ
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
要するに女人は、毒蛇よりも忌むべしなどいうは、今日に適せぬ愚論で、中古の天主徒が洗浴を罪悪として、某尊者は、幾年ふろに入らなんだなど特書したり、今日の耶蘇ヤソ徒が禁酒とか、公娼廃止とか喋舌しゃべると同程度の変痴気説じゃ。
例えば冷水浴の如き私も生徒に接するごとに能くそう言うのですが、君らは水をりたまえ、殊に五月六月頃は丁度好い時節である、一つ思い切ってやりたまえ。
教育家の教育 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
緋でも、紅でも、黄でも、紫でも、碧でも、凡そ色と云う色皆ほのおと燃え立つ夏の日の花園を、経木きょうぎ真田さなだの帽一つ、真裸でぶらつく彼は、色のうたげ、光のバスに恍惚とした酔人である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)