“あび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アビ
語句割合
75.6%
阿鼻13.4%
阿備2.4%
阿媚2.4%
安日2.4%
1.2%
網曳1.2%
阿毘1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
をどりながら周圍しうゐつて村落むら女等をんならつゝうて勘次かんじ容子ようすてはくすくすとひそか冷笑れいせうあびけるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
救いを求むる千余人の阿鼻あび叫喚——「猛火は正う押懸たり」と平家の作者はすごい筆致で語っているが、仏も衆生しゅじょうもろとも滅びて行ったこの地獄の日に
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「母上、あなたの息子は、今帰って来ました。阿備あびとお呼び下さい。阿備ですよ」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は衷心ちゅうしんにきざまれました……徹底的のところには、すべての人間相が、少しも姿を隠さずに、眼前に現われて来ます、誰も荒海の漁師の子に、阿媚あび諂佞てんねいを捧げるものはありません
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
安東氏は自ら安倍貞任の子高星たかぼしの後と称し、その遠祖は長髄彦ながすねひこの兄安日あびなりと言つてゐる。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
小童こわつぱの絹の紐もて飾りてき往きしに、經を聽かせ水をあびせられぬれば、今年中はいかなる惡魔の障碍をも免るゝならん。
朝びらき明けゆく不二の大前に網曳あびき舟榜ぐ三保の崎はも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
のち死して阿毘あび地獄に生まれたということじゃ。