“阿媚”の読み方と例文
読み方割合
あび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸君、僕は実に諸君に対する面目が無いです、——従来これまで僕は篠田先生に阿媚あびするとか、諂諛てんゆするとかツて、諸君の冷嘲熱罵を被つたですが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
私は衷心ちゅうしんにきざまれました……徹底的のところには、すべての人間相が、少しも姿を隠さずに、眼前に現われて来ます、誰も荒海の漁師の子に、阿媚あび諂佞てんねいを捧げるものはありません
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
薩長藩閥はんばつたゝかつて十四年に政府を退き、改進党の評議員となつて、自由民権を唱へなすつた名誉の歴史を、何と御覧なさるでせう、——其れがどうです、藩閥政府の未路の奴等に阿媚あびして
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)