“衷心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうしん86.2%
ちうしん10.3%
うち1.7%
ちゆうしん1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
K大耳鼻科のお仕込みもさる事ながら、彼女は実に天才的の看護婦である事を発見させられて、衷心ちゅうしんから舌を巻かされたのであった。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「おとつゝあ、そんでもちつた確乎しつかりしてか」勘次かんじいていた。ほつといきをついたやうな容子ようす勘次かんじ衷心ちうしんからのよろこびであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
世のちまたに駆けめぐる人は目のみを鋭く働かしめて耳を用いざるものなり。衷心うち騒がしき時いかで外界そとの物音を聞き得ん。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
自分の衷心ちゆうしんの苦しい思ひなどを頻りに吹聽したりする良吉は、誰れにもして眞心から聽いて呉れる筈の母親に宛てゝ、心の中を打ち明けることが出來なかつた。
母と子 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)