“跟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つ96.0%
あと2.5%
よろ0.6%
したが0.3%
つい0.3%
かかと0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それをとりまく少年たちは、いずれも真面目な心配を顔に現して、惨めな靴をのぞき込みつつ、大股に跟(つ)いて歩いて来るのであった。
石油の都バクーへ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
さうすると麥(むき)を刈(か)つた跟(あと)の菽(まめ)や陸穗(をかぼ)が渇(かつ)した口(くち)へ冷(つめ)たい水(みづ)を獲(え)た樣(やう)に勢(いきほひ)づいて、四五日(にち)の内(うち)に青(あを)い葉(は)を以(もつ)て畑(はたけ)の土(つち)が寸隙(すんげき)もなく掩(おほ)はれる。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
腰を蹴(け)放されて、泳ぐように陣幕(とばり)のうちへ跟(よろ)け込んだ丑蔵は、相木熊楠の厳しい眉を仰ぐと、あわてて逃げかけた。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われはこの生客(せいかく)の前にて、我身の上の大事を語らるゝを喜ばねど、二人は親しき友なるべければと自ら思ひのどめて、遲れ勝(がち)に跟(したが)ひ行きぬ。
當日(たうじつ)は白(しろ)い狩衣(かりぎぬ)の神官(しんくわん)が獨(ひとり)で氏子(うぢこ)の總代(そうだい)といふのが四五人(にん)、極(きま)りの惡相(わるさう)な容子(ようす)で後(あと)へ跟(つい)て馬場先(ばゞさき)を進(すゝ)んで行(い)つた。一人(にん)は農具(のうぐ)の箕(み)を持(も)つて居(ゐ)る。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
昔の長毛はキチンとした紅緞子(べにどんす)で頭を包み、後ろの方へ下げてずっと後ろの方へ下げて、脚の跟(かかと)の方まで下げた。王様は黄緞子(きどんす)でこれも後ろへ下げていた。
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)