“かかと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カカト
語句割合
98.5%
1.1%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
背後うしろから、跫音あしおとを立てずしずかに来て、早や一方は窪地の蘆の、片路かたみちの山の根を摺違すれちがい、慎ましやかに前へ通る、すりきれ草履にかかとの霜。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
東京は目のくらむ所である。元禄げんろくの昔に百年の寿ことぶきを保ったものは、明治のに三日住んだものよりも短命である。余所よそでは人がかかとであるいている。東京では爪先つまさきであるく。逆立さかだちをする。横に行く。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
昔の長毛はキチンとした紅緞子べにどんすで頭を包み、後ろの方へ下げてずっと後ろの方へ下げて、脚のかかとの方まで下げた。王様は黄緞子きどんすでこれも後ろへ下げていた。
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)